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アイスパイプ、銅の放熱器でLED灯の価格破壊

www.icepipeled.com 

    • <イ・サンチョル副社長>

    最近、LED照明市場には価格破壊の風が吹いている。その中心にある企業がアイスパイプ社(イ・ソコ代表)である。

    去る8月、新興企業も同然のこの会社が150ワットの工場用LED灯(モデルCR2000)を既存の製品価格の半分ほどの17万ウォンで発売した際に、業界では性能・デザイン性に欠けると卑下した。しかしCR2000を1~2個ずつ購入して使ってみた人々が大量注文に乗り出したことで、LED照明の価格破壊が現実化する可能性が高まっている。

    「けっきょくLED照明も蛍光灯と同様の価格帯に下がるでしょう」。ソウル市の加山デジタル団地に位置するアイスパイプ本社で会ったイ・サンチョル副社長(48)は‘正直な価格’に敵う相手はいないと、成功を確信した。彼はアイスパイプ製品を開発し、量産の為に自動化設備の構築作業を陣頭指揮した主人公だ。

    「LED灯の価格を画期的に下げることができる核心技術は銅で作られたヒートシンク(放熱器:熱を吸収して外部に発散させる装置)にあります。熱伝導が一番良い銀を基準にした時、銅は0.5、アルミニウムは0.25程度です。このような銅の特性に特許技術を適用し、既存のアルミニウムに比べて放熱速度を200倍ほど高めたんですよ。その結果、同じワット数で重さは6分の1、体積は4分の1に減らせたし、価格も半分近くに下げることができました」。イ副社長は「アイスパイプは高效率ヒートシンクの開発と量産のために2007年から2012年まで、およそ200億ウォンほど投資した」とし、「関連特許だけでも30件を超える」と語った。

    釜山水産大の船舶用機械工学科を出たイ副社長は放熱分野に関心が高かった。1990年代末にはコンピューター放熱装置であるCPUクーラーを基盤に、コスダック企業の「ジャルマンテック(ZALMAN)」の設立にも参加した。

    彼は2007年にジャルマンテックの持分を整理して、新しい事業を模索していたところ、イ・ソコ代表とアイスパイプを共同創業することになった。

    アイスパイプ製品は2011年から注目を集めた。国際照明展示会でこの会社の製品を見たフィリップス社は本社の購買担当者を送り、製造ラインを見せてくれれば大量納品に乗り出すと約束した。イ副社長は「技術流出を気づかって提案を断ったが、この事で自信を持つようになった」とほのめかした。

    「ロシアを含めて、10ヶ所で合作工場を提案したりしました。今は月生産量が1万個に過ぎないが、注文が継続して増えており、すぐに2万個を生産できるように設備を拡充する計画です」。イ副社長は「創業初期は5人だった開発人力が30人に増え、今年の売上げも200億ウォンを超えると期待される」とし、「最終目標はフィリップス社みたいなグローバル企業と競争するくらい成長すること」と付け加えた。
  • 毎日経済_チャン・バグォン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2013-11-10 17:06:09