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もっと! コリア (Motto! KOREA)

ヨンウ・ハッピーコール、アイディア型ベンチャー企業

名品化粧品容器を製造企業、ヒット商品ひとつで1千億達成 

    • < 主要名品化粧品容器を製造するヨンウ >

    特別な技術や資本力なしに市場需要を看破するアイディアひとつで勝負手を投げたベンチャー企業がある。市場需要をあらかじめ目星をつけ「大ヒット」を打つと、時には企業の運命を変えたりもする。大企業の下請業者から始まり昨年売上1000億ウォン台の隊列に上がったヨンウもそのような事例だ。

    ロレアル、P&G、エスティーローダー、資生堂、シャネル、エリザベスアーデンまで。これらは名品化粧品ということ以外にまたもうひとつ共通点がある。化粧品容器が「メイドインコリア」ということだ。これら企業はスキン瓶、ローションポンプ容器などの化粧品容器をヨンウから供給を受ける。ヨンウは化粧品ポンプ容器の需要増大を予測し、1000億ウォン台の列に上がることができた。

    1983年、ギ・ジュンヒョン代表が創業したヨンウは、当時だけでも外国から輸入した化粧品容器の外側に鍍金作業だけする小さな下請業者に過ぎなかった。ギ代表は「下請から抜け出す工夫をしていて化粧品容器を直接作ってみようと決心した」と話した。

    ヨンウは独立企業としてさらに新しくなる機会を化粧品用ポンプ容器市場から探した。当時だけでも関連市場は100%輸入に依存する状況だった。ギ代表は「その当時、高機能性化粧品が多くなく、化粧品ポンプ容器にはだれも関心を持たなかった。しかしその後、高機能性化粧品市場が大きくなると見通し、挑戦状を差し出した」と明かした。化粧品容器は制作する時、ポンプ技術と真空技術などが必要であるため、思ったより開発は容易でなかった。しかし、ヨンウは会社の全ての力量を研究開発に集中した末、1994年に化粧品容器直接生産に成功した。

    現在ヨンウは、全世界100大化粧品企業のうち、40社に製品を輸出する。そのうち10位圏は全てヨンウと取引し国内ではアモーレパシフィックをはじめとしたLG生活健康、ソマン化粧品、コリアナなどが因縁を結んだ。

    ヨンウは、高価政策にもかかわらず良い品質で化粧品業界から評判が良い。ギ・ジュンヒョン代表は「業界で生き残る企業を見ると低価政策を展開しない。消費者は1000ウォンでもすぐに壊れ、機能がなければ高く感じるが、1万ウォンでも長持ちし、機能が良ければ安く見る」としプレミアム政策を固守してきた。

    生活の中での不便さをアイディアに連結し成功を成し遂げたベンチャー企業もある。フライパン製造業者であるハッピーコールは、飽和したフライパン市場で主婦の不便さを改善した製品をだし2連打「大ヒット」を打った。最初に考案した製品は両面パンだった。たい焼き機械のようにフライパンが両面になっており、魚を焼く時出る臭いと煙を減らした。この製品は、創業後2年間に渡る研究開発の末に出た。臭いと煙の露出を防ぐため、パンの枠にシリコンを張り付けたが、高熱に溶けたり燃えながら失敗を繰り返した。試行錯誤の末にセラミックを配合し製品を完成させた。開発のために焼いてみなかった食べ物がないほどに長い試行錯誤の末に誕生したものだ。

    主婦の悩み解決したアイディアで勝負


    後から出たヒット商品「ダイヤモンドフライパン」もまた2年を超える研究開発の末に誕生した。ダイヤモンド成分を活用したこのフライパンは、表面硬度が高く、コーティングが長持ちする。ハッピーコールのチョン・ヨンギュ理事は「フライパンコーティングが速く剥がれるために経験した不便さを解消するためのアイディアに悩んでいた中、偶然海外展示会でダイヤモンドでコーティングされたフライパンを見るようになり、すぐに製品開発に着手した」と明かした。

    研究開発は容易でなかった。焦げ付かないフライパンを開発するためドイツの業者とコーティング技術提携もして見て、米国・日本などの素材業者から高級原料も輸入してみたが、満足できなかった。以降、釜山大と2年に渡る共同研究の末にダイヤモンドをナノ粒子でコーティングする技術を開発することができた。この会社が開発したダイヤモンドフライパンは、今まで600万個、両面パンは1000万個以上売れた。ハッピーコール製品は米国、日本、インドネシアなど20余りの国家に輸出される。

    ヨンウ

    売上:1376億ウォン
    http://www.yonwookorea.com
    営業利益:141億ウォン
    職員数:1052人
    主要製品:化粧品ポンプ型容器
    ※2011年基準

    ハッピーコール

    売上:1158億ウォン
    http://www.happycall.biz
    営業利益:147億ウォン
    職員数:480人
    主要製品:両面フライパン、ダイヤモンドフランパン
    ※2011年基準
  • 毎経エコノミー_イム・ヘリン記者 | 入力 2012-08-27 09:43:30