風が吹きます。繁茂していた夏の栄華を後にして葉がパラパラと落ちます。一枚の葉が希望をつなぎとめてもくれますが、晩秋のうら寂しいオーラに、これ以上頼りになるものがない人々は生きる理由をなくします。

冷たい風が襟の中に吹き込んでくる11月、韓国の芸能界には悲痛なニュースが特に多く寄せられます。かつて、この時期の注意を促す「11月怪談」が流れたこともありました。

浮草のような生活をより困難にしているのは誹謗と侮辱、そして活躍する舞台がないことへの絶望です。人気が生活の強壮剤になりうる芸能人は、特にストレスに対して脆弱です。ファンたちの愛は、自分の顔に輝きをプレゼントしますが、ファンが背を向け始めると、ストレスが彼らを絶望に追い込みます。

コメディアンのチョン・ソンヒの夫であるアン・ジェファンは妻の不適切な発言で波紋が起こった後、放送を中断し、住宅街に停められていた乗用車内で亡くなった状態で発見されました。警察は車の中で発見された経緯を踏まえ、借金に悩まされた末に極端な選択をしたと発表しました。同僚芸能人には愛想が良く、問題がないように見えたアン・ジェファンであったため、彼がどれほど多くの苦痛を一人で耐えていたのか振り返って考えさせられます。

アン・ジェファンの死の後、離婚で心身が弱っていたチェ・ジンシルが苦境に立たされます。アン・ジェファンにお金を貸した人がチェ・ジンシルだったというとんでもない濡れ衣がインターネット上に出回ったのです。証券会社の女性職員がまき散らしたデマが野球選手だった夫のチョ・ソンミンとの離婚でぼろになっていた彼女の魂を蝕みました。

チェ・ジンシルの周辺は彼女一人の悲劇で留まりませんでした。弟のチェ・ジニョンが四十歳になる間際に自ら命を絶つと、チョ・ソンミンも四十歳を三か月前にしてベルトで首をくくって死に、遺体で発見されました。誤った出会いが、このような悲劇を持って来たと言えるかもしれません。しかし、人々が彼らに過度の関心を持っていなければ、温かい慰労の言葉だけ掛けていたら、このような悲劇が繰り返されたのか、胸の詰まる出来事です。

チェ・ジンシルの娘のジュンヒさんがアフリカTVで個人放送を開始した後、本人はもちろん、故人となった母親まで侮辱する悪質な書き込みに傷つけられているなんて、このような行動をどう理解すればいいのかわかりません。

ストレスに苦しんだ末に自ら命を絶った芸能人の中には、比較的女性が多いです。人気を保たなければならないという強迫観念が罠になります。一時期有名であったにせよ、完全にスターとは距離が遠い芸能人の生活をしていたにせよ、同様です。頂上に留まり続けなければいけないという焦り、スターの世界から離れているという切迫感が休む暇を与えません。

女性芸能人は人気が下落した原因が外見からだと判断して整形手術をしますが、整形をしたという事実は、ブーメランになって彼女たちをさらに地獄に落とし込みます。セクシーな歌手と言われたユニ（本名、ホユン）は整形手術のせいなのか、アンドロイドだという誹謗に悩まされました。

シングルマザーの娘として生まれたユニは、中学時代からドラマに出演して演技生活をし、2003年から歌手として活動分野を広げました。セクシーホラー（Sexy horror）をコンセプトとしたミュージックビデオ『Call Call Call』が扇情性の問題で放送不可判定を受けており、所属事務所の公式解明にもかかわらず、ヌード写真集発売などで性を商品化させたがる、いつも遊んでいるように見えるなどの絶え間ない噂が出回りました。3集発表を控えた2007年1月、彼女の部屋で亡くなった状態で発見されましたが、当時の彼女の年齢はわずか27歳でした。

ユニがこの世を去った衝撃がなくなる前に、可愛く溌剌とイメージの女優チョン・ダビン（本名、チョン・ヘソン）が当時のボーイフレンドの家のトイレで死亡したまま発見されました。家族は自殺する理由がないと捜査を要請しましたが、外部からの侵入の痕跡や体に傷がないという理由で、警察は自殺と結論を下しました。若々しいイメージとは異なり、チョン・ダビンは、2005年から契約破棄に関して所属事務所から告訴をされるなど、訴訟で心身が疲れた状態だった言われています。

これに先立ち、映画俳優イ・ウンジュが家族に「ごめんね、愛してる」という遺言を残し、この世を去りました。死ぬ前に母校の卒業式に出席し、明るい笑顔を見せた彼女の死も多くの人々に衝撃を与えました。イ・ウンジュは『ブラザーフッド』、『バンジージャンプする』など、出演した作品のほとんどが死ぬ場面で終わる役を務めました。特に映画『スカーレットレター』に過度の露出シーンが出てきた後、悪性の誹謗に苦しんだと言います。

重度の誹謗中傷に出口を見つけられなかったアナウンサーもいました。年下の野球選手とスキャンダルを起こしたアナウンサーのソン・ジソンは、2011年5月、自分が住んでいた19階のオフィステルから飛び降りました。

過度のストレスは演技者に不治の病を抱かせます。永遠のプリンセス、キム・ジャオクに死をもたらした肺がんは芸能人に特によく現れます。不規則な生活と作品活動によるストレスが彼らの肺を蝕むからです。

SBSの歴史ドラマ『王の女』に出演したイ・ミギョンは作品活動中に声帯異常を感じ病院を訪れましたが、肺がんの宣告を受け、わずか5か月でこの世を去りました。歌手イ・ナミも闘病生活2か月でこの世を去りましたし、タレントのパク・クァンジョンは肺がん宣告を受けてからも演劇演出家として活動をしましたが他界しました。

映画俳優と歌手として活動していたユ・チェヨンは、胃がん末期判定を受けて病魔と戦いましたが、家族や仲間たちが見守る中、41歳の生を終えました。ドラマ『ファッション王』と『推奴』などでコミカルな演技を見せていたユ・チェヨンは、闘病中にも一週間に一回のラジオ番組を進行しており、リスナーは彼女が闘病中であることも分からないほどだったそうです。

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・若くして他界した韓国芸能人を教えてください。①
・若くして他界した韓国芸能人を教えてください。②
・若くして他界した韓国芸能人を教えてください。③
・若くして他界した韓国芸能人を教えてください。④