キス。昔の事を思い出させますね。

当時、彼女は3歳年下の高校生だったのですが、祖母と一緒に暮らす少女家長（家計を支える少女のこと）で、お姉さんのようでもありした。漢江に新しい橋がかけられた春の日の夜、ボートに乗りに行きました。

橋の光により彼女はさらにきれいに見えて、ひたすら見つめていたのですが、タバコを取り出して口にくわえました。胸の中で煮えたぎる感情を隠すことができないため、タバコでも吸っていないといけなかったのです。しかし、川の風により、マッチの火が消え続けたところ、彼女がスカートを持ち上げました。スカートの中で火をつけろという意味でした。

タバコの火は付きましたが、胸の熱気はさらに燃え上がりました。そう最初のキスをしたんです。

詩人の韓龍雲の『あなたの沈黙』に出てくる一節は、今もその時を浮かび上がらせます。

「鋭いファーストキスの追憶は、私の運命の指針を回転させておいて、後ずさりしながら消えてしまいました。」

文化コンテンツドットコムに紹介された『ファーストキス』のあらすじにも、このような運命的な出会いがあります。

明月館で妓生（キーセン）の授業を受けていたヘスクは用事を済ませるために市内に出ていました。その時、私服警官に追われるハンサムな男性に突然キスをされます。警官をまくために傘をさしていた彼女をいきなり胸に抱いて熱烈にキスをしたのです。彼は警官を出し抜いた後、悠々自適に消えますが、ヘスクの胸には消えない傷が残ります。

韓国で、キスにはこんな意味があります。少し低俗な言い方をするなら、男性たちの下半身をずっしりとさせるものがキスです。

巷では、次のステップ​​を連想させればキス、そうでなければポッポ（뽀뽀、幼い子どもが親と交わすような軽い口づけ）という説明もあります。

成人男女がポッポをする時もありますが、ポッポは親子が連想されます。頬ではなく、唇にでも、性的な感情ではなく、愛らしさ、可愛さ、切なさ、いたましさなどの感情を伴うので、キスとは本当に違います。ポッポをしながら興奮する男性がいるとすれば、本当の変態と考えてもいいでしょう。

イッマッチュム（입맞춤、口づけ）はKissのような言葉だと見てもいいでしょう。韓国語の「イッマッチュム」に比べて、Kissがより多くの意味を内包しているものの、本質的な大きな違いはありません。

西欧に比べて東洋、特に韓国では、キスは誰とでもするものではありません。とても深刻な（？）愛情表現です。体を売る娼婦たちも一晩の相手である客に唇は許しません。19禁のアダルトコンテンツにもこんなくだりがしばしば登場します。

ギリシャの哲学者プラトンが「キスは魂が肉体を去っていく瞬間の経験」と言いましたが、娼婦がプラトンを勉強はしたとは考えにくく、ただ本能のままにそうしているのであれば、キスに含まれている意味がより一層大きくなるでしょう。女性は男性とは異なり、口内に性感帯がたくさんあるから生まれた現象でしょうか。

もちろん、この点も解釈次第で変わります。一般人は逆に、キスは軽く考えて、セックスは簡単に許さない人のほうがはるかに多いですからね。

キスの種類については、次の回に紹介するとして、今日はキスをするときの態度によって男性たちの性格を区分する方法をご紹介して終わりにしようと思います。まあ、韓国ではこのような話があるというだけで、軽く読んでください。

▶ キスで調べる男性のタイプ

・目を閉じてキスする男 - ロマンチスト
・目を開けてキスする男 - 自己陶酔（自己愛）が強い人、自分のキスの実力に対する反応を探るために目を開けている
・上唇にキスをする男 - 精力的
・下唇にキスする男 - 浮気性
・キスする時に胸に手が行く男 - 経験が多い人
・キスの間にお尻に手が行く男 - 本能に忠実な獣男
・キスの間に腰をそっと抱く人 - 相手が抜けだせないようにしている、執着が強い人
・キスの間に肩を激しく掴む男 - 自己中心的に行動する典型的な悪い男
・キスの後に抱擁する男 - 愛情欠乏症が疑われる人
・キスするときに手順を踏んでいく男 - 疑い深い人
・キスしながら舌をペロペロと出す男 - 活発な性格、ユーモアのセンスもいい