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  • Q.
    韓国で地震はほとんど起きないのですか。 歴代最大の地震はどこで起きましたか。
  • A.
    まず、韓半島(朝鮮半島)で発生した歴代の地震について紹介したほうがよいでしょう。そうすれば、韓国での地震の発生頻度と程度を推し量ることができるはずだからです。

    No. 規模(Ml) 発生年月日 震源時 緯度 経度 発生地域
    1 5.3 1980.1.8 08:44:13 40.2 125.0 平安北道 西部 義州 - 朔州 - 亀城の地域
    2 5.2 2004.5.29 19:14:24 36.8 130.2 慶尚北道 蔚珍 東約80kmの海域
    2 5.2 1978.9.16 02:07:05 36.6 127.9 忠清北道 俗離山近くの地域
    4 5.1 2014.4.1 04:48:35 36.95 124.50 忠清北道 泰安郡西格列飛島北西100kmの海域
    5 5.0 2003.3.30 20:10:52 37.8 123.7 仁川 白ニョン島南西約80kmの海域
    5 5.0 1978.10.7 18:19:52 36.6 126.7 忠清南道 洪城邑地域
    7 4.9 2013.5.18 07:02:24 37.86 124.63 仁川 白ニョン島南側31kmの海域
    7 4.9 2013.4.21 08:21:27 35.16 124.56 全羅南道 新安郡黒山面北西101kmの海域
    7 4.9 2003.3.23 05:38:41 35.0 124.6 全羅南道 紅島北西約50kmの海域
    7 4.9 1994.7.26 02:41:46 34.9 124.1 全羅南道 紅島北西約100kmの海域

    資料=気象庁

    上の表に出て来る地震の中で、韓国人を震え上がらせた地震は1978年10月7日午後6時21分、忠清南道の洪城で起きた地震です。震度5以上のほとんどの地震が、人の住んでいない場所で発生したのに対し、洪城で発生したときには2万6000人が住んでいる町(邑)を強打したからです。

    週末の夜、夕食を食べていた住民たちは、「バタン」という轟音と共に、突然押し寄せた振動に体を震えさせたそうです。戦争が起きたと思って、全員が家の外に飛び出しました。地震の被害は洪城郡庁を中心に半径500メートルに集中していました。118棟の建物が破損して、1100棟以上の建物にひびが入りました。洪城郡庁など、12の公共機関の窓ガラス500枚が割れて、文化財の洪州城郭90メートルが崩壊しました。

    特異だったのは、洪城で発生した地震をソウル、大田、光州では、非常に敏感な人でなければ感じることができなかったという点です。これは、地震が起きた震源の深さが10キロにもならないほど、非常に浅いところで発生したからだというのが専門家たちの分析です。

    • < 地震で倒壊した洪州城郭(上)と学校の建物 >

    人命被害はなく、店員2人が棚から落ちた瓶により軽傷を負い、女子高生4人が割れた部屋の隙間から漏れ出た練炭ガス中毒になる程度でした。

    洪城で地震が発生した後、「韓半島は地震から安全なのか?」という議論が起こりました。歴史的な記録を見ると、韓半島は地震から完全に自由ではないようにも見えます。

    新羅・恵恭王時代(758~780年)、国の災難を予告するかのように、慶州で震度5以上の地震が約40回起きて100人ほどが死亡したという記録があります。恵恭王は8歳にして即位しましたが、最終的には反乱が起きて王妃と一緒に命を失ってしまいました。

    500年近い歴史を持つ高麗時代に約150回、朝鮮時代に1899回の地震が発生したという記録と比較すると、新羅恵恭王時代の慶州で起きた地震は頻度が過度に多いです。

    このような歴史的な記録もあるため、洪城で地震が発生した後にアパートを建てる際に耐震設計をする必要があるのでは、地震に対処する訓練をしなければならないという主張が提起されました。実際に各学校で地震避難訓練もしていました。地震避難訓練をどのようにするかというと、地震が発生した映像を見せてあげて、運動場に出て行ってから戻って来るのです。散歩をするように、勉強で疲れた頭を冷ますために、外をぷらぷら。どういう意味か分かりますか。それでさえも、今は消えてしまいました。

    洪城で地震が発生したという事実自体が忘れられるころの2013年4月、韓国で地震が発生した場合はひどい被害が出るかもしれないという内容が報道されました。

    MBCの報道内容を要約すると、韓半島が「ユーラシアプレート」ではなく「韓国プレート」と呼ばれる小さな板の上にあり、北の境界は、毎年1.8mm、西の境界は毎年3.8mmずつ地面が斜めに動いているというのです。プレートの周辺に大規模な活断層が存在し、地震や火山が爆発する可能性もあると説明する専門家は、とても心配そうな顔だったそうです。

    しかし、韓国の地震専門家の多くは、このような主張を受け入れません。韓半島で震度7以上の地震が発生するためには、活断層が数十キロ同時に動く必要がありますが、韓半島にて現在までに確認された最も長い活断層は1.5キロに過ぎません。地震を心配している人は、万が一のために精密調査を実施しようという主張を曲げずにいます。

    • < 韓半島の規模3以上の地震発生現況(2000~2015)/ 資料=韓国地震資源研究院 >

    韓国地質資源研究院は韓国では震度6.5以上の地震が発生るはずがないと断言しています。韓半島で発生する地震は中国大陸と日本内陸の活断層の影響のためなのですが、最大の規模をマグニチュード5.5程度と観測しています。

    韓国の地震学者たちは、実際には仕事があまりありません。韓国人も地震の心配をあまりしません。地震以外にも心配することがあふれています。