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もっと! コリア (Motto! KOREA)
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  • Q.
    韓国では、いつからパッピンス(小豆のかき氷)を食べ始めましたか?
  • A.
    冬には小豆粥、季節が変わり蒸し暑い夏になるとパッピンス(小豆のかき氷)を食べます。
    韓国では小豆が寒い時も暑い時も人々の身を守ってくれるようです。

    いつから韓国でパッピンスを好んで食べるようになりましたか?

    まず、家で簡単に作れるパッピンスのレシピからご紹介します。
    家においしいかき氷があることを知れば、子供たちは学校が終わったらすぐに帰ってくるでしょう。
    材料は特別な物はありません。小豆と牛乳、練乳、餅*、砂糖、塩、そして上にのせる若干のお菓子。

    * きな粉がついているきな粉餅が最もよく使われます。

    練乳と牛乳を混ぜ、氷の型に入れて冷凍庫で凍らせます。凍るうちにきれいに洗った小豆をじっくり茹でます。沸騰したら水を捨て、小豆をすすぎます。ここに砂糖と塩を入れて、水気がほんの少し残るまでかき混ぜながら煮詰めます。

    あとは牛乳が凍るのを待つだけです。
    5時間ほどかかるので、お昼頃に食べるには子供たちが学校に行くやいなや冷凍庫に入れておいたほうがいいです。

    凍ったから牛乳氷と言いましょうか?とにかくこれを小さくしていきます。 氷を削る機械がないですか?ミキサーで削ってもいいです。

    削った牛乳氷の上に小豆と練乳、餅*、そしてトッピングをのせれば終わりです。
    本当に簡単ですよね?

    食べる人の好みによって、はったい粉、ゼリーなど何をかけてもいいです。牛乳氷が我慢強く支えてくれます。

    かき氷は紀元前3000年頃、中国で雪や氷に蜂蜜と果物の汁を混ぜて食べたのが始まりと言われていますが、韓国でかき氷を作って食べたという記録は朝鮮時代に出てきます。中国やギリシャ、ローマに比べればかなり遅い方です。

    朝鮮時代には官員に西氷庫(ソビンゴ)の氷を配ったそうですが、暑い夏に貴重な氷をもらった官員はこれを細かく砕き、ファチェ(フルーツポンチ)などを作って食べたそうです。より多くの人が氷を楽しめるように考案した方法だったのでしょう。

    現在、夏に欠かせないパッピンスは、20世紀初めに日本から由来したというのが定説です。
    氷の上に冷ました小豆を乗せて食べる日本料理が韓国人の口に相当合ったようです。小豆はお化けを追い払う効果があるとされていたので、夏の病気から立ち直るのに役立つと思ったのかもしれません。

    最近になって変わったカキ氷が多く登場しましたが、韓国ではパッピンスがカキ氷を代表します。牛乳かき氷、抹茶かき氷、果物かき氷など名前は様々ですが、小豆はほとんど欠かさず入ります。

    たまにホテルのレストランやカフェで贅沢なカキ氷に接することもあるのですが、家でも作れます。シャンパン、マンゴー、アップル、とにかく様々な飲み物を凍らせて作ってみると、中には本当に珍しくおいしいものが出てくるかもしれません。

    余談ですが、南極基地では、器に小豆やトッピングの材料を持って基地外に出るだけです。清浄地域である南極の雪は全然有害ではないからです。研究員の中で何人ぐらいが器に雪を入れますか。知らないけど何回かやってみると飽きます。