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済州島「4・3事態」、再審で335人に無罪…70年ぶりに恨解く

  • 「済州4・3事件」当時、国防警備法違反などの疑いで収監された受刑者335人に無罪が宣告された。

    済州地法第2刑事部は16日午前10時、済州地法201号法廷で国防警備法違反などの疑いで投獄された故キム・スンウォン氏など13人に再審で無罪を宣告した。

    この日の裁判は「4・3事件」当時の軍事裁判および一般裁判で、行方不明および生存受刑者335人に対する特別公判期日として開かれた。

    当初、裁判部は午前10時から一括弁論手続きを経て同時即日宣告する案を検討したが、再審請求人らが無罪判決という歴史的現場を傍聴することを望んだことから、この日の午後6時までに10~20人ずつ順番に弁論を開いて宣告する裁判として行われた。

    検察は「証拠資料がないことから無罪を求刑する」と裁判部に要請したし、弁護を引き受けたムン・ソンユン弁護士も「無罪を宣告してほしい」と語った。

    チョン・チャンス部長判事は「公訴事実を立証する証拠がなく、検察も無罪を求刑した」とし、「被告人全員に無罪を宣告する」と判示した。

    チョン部長判事は「解放後の理念対立で数多くの済州島民が犠牲になった」とし、「4・3事件を通じて国家の存在価値を問いたい。いまからでも平安を得ることを望む」と強調した。続いて同氏は「家族を失いパルゲンイ(共産主義者)という連座制で苦労した遺族に敬意を表する」とし、「今後は二度と再びこのようなことがないことを願う」と付け加えた。

    遺族代表として発言権を得たパク・ヨンスさん(パク・セウォン氏の息子)は「今日の裁判を受けるためにあの世から来た330人あまりの魂にチョル(礼)をあげようとしたが、法院内でチョルを行うことは禁止だというのでかわりにいま黙礼をささげる」と言い、涙をこぼした。同氏は続けて「無罪判決を下してくれた裁判部と、無罪求刑をくだした検察に感謝する」とし、「胸がふるえてきちんと言葉が出ない」と心境をあらわにした。
  • 毎日経済 | 済州=パク・ジンジュ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2021-03-16 17:44:17