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韓防疫当局「2件の重症反応、ワクチンのせい」…副作用を認める

  • 23日から療養病院・療養施設内の65歳以上の高齢層のすべてが英アストラゼネカ製ワクチン(AZワクチンと略)を接種する予定のなかで、4人のうち1人の割合で接種を拒否したことが分かった。コロナ19予防接種対応推進団(推進団)は22日、AZワクチンの接種対象者37万5061人のうちの76.9%に相当する28万8365人が同意したと明らかにし、政府がこれまでAZワクチンの安全性を重ね強調してきたが、不信は依然としていることが確認された。

    接種同意率は療養病院と介護施設で、それぞれ75.2%と78.9%となった。 65歳未満の療養病院・施設従事者・入所者の同意率が90%を超えたことに比べれば、同意率は下落したことになる。これは、最近のAZワクチンをめぐる論難で、ワクチンに対する不安が大きくなった結果として解釈される。

    療養病院は23日から常勤医師が予診後に自主的にAZワクチンを、介護施設は30日から保健所接種チームなどが施設を訪問してAZワクチンを接種する。政府は先だって満65歳以上の高齢者に対する接種を保留して、65歳未満の療養病院と療養施設の入院・入所者および従事者を対象に優先接種を進めてきたが、英国とスコットランドなどの研究結果を土台にAZワクチンの有効性を確認し、65歳以上の高齢層にも接種することを決めた。

    AZワクチンに対する不信は、来月1日から始まる75歳以上の島しょ地域の高齢者たちからも明らかになった。

    全羅南道の一部の島の高齢者は、「陸に出てもファイザーワクチンを接種する」と要求し、防疫当局が選択を尊重すると発表した。輸送と保管が難しいファイザーワクチンよりもAZワクチンに変える案を検討したが、一部の島の住民がファイザーワクチンの接種にこだわったことによる措置だ。

    こうしたなかでアナフィラキシーなど、重症以上の反応事例2件に対して接種との因果関係が国内で初めて確認された。ソ・ウンスク被害調査班員(順天郷大学教授)はこの日、「10件の重症およびアナフィラキシーを疑う事例のうちで、予防接種後10分以内にアナフィラキシーに相応する臨床症状を示した1件と、予防接種後の高熱とけいれん後の翌日に血圧低下があらわれた1件は、予防接種との因果関係が認められた」とし、「因果関係が認められた2件の事例は、申告された症状はすべて好転したことを確認した」と語った。

    AZワクチンの接種と関連性が疑われていた血栓の生成は無関係と発表された。チェ・ウンファ予防接種専門委員長(ソウル大医学部教授)は、「深部静脈血栓症や肺塞栓症などの血栓生成は、コロナ19の感染を含むいくつかの原因によって発生する可能性のある一般的な症状」だとし、「アストラゼネカワクチンの接種後に観察された血栓の生成事例は、平常時の発生レベルよりも低いことが報告された」と説明した。

    ただし予防接種の専門医は、非常にまれに発生する播種性穴管内凝固障害(DIC)と脳静脈洞血栓症(CVST)に対しては、ワクチン接種との因果関係について精査が必要だと言及した。英国と欧州連合(EU)諸国のアストラゼネカワクチン接種事例2000万件を分析した結果、DICが7件でCVSTが18件報告されたためだ。

    一方、来る6月に英国で開かれる主要7カ国(G7)首脳会議への出席を控えた文在寅(ムン・ヂェイン)大統領は、キム・ジョンスク女史と一緒に23日にアストラゼネカワクチンを公開接種する。
  • 毎日経済 | イ・ビョンムン医療選任記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2021-03-22 17:38:39