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韓国造船業界も「超格差」…船上風力発電や液化炭素運搬船を開発


    2008年の「世界金融危機」以降に実績の停滞を経験した「K-造船(韓国造船)3銃士」の韓国造船海洋、サムスン重工業、大宇造船海洋は年初に受注好調を見せながら、韓国は昨年に続いて2年連続で世界造船1位の地位を固めるようだ。「K-造船3銃士」は現在の受注好調に安住せず、船舶上風力発電、液化二酸化炭素を運ぶなどの革新技術の開発・導入によって競争国と「超格差」を広げることに乗り出している。

    韓国造船海洋の子会社である現代尾浦造船は22日、ソウル市桂洞の現代ビルで韓国造船海洋、アメリカ船級協会(ABS)、マーシャルアイランド旗国とともに「液化二酸化炭素(CO2)運搬船開発のための業務協約(MOU)」を締結したと明らかにした。

    現代尾浦造船と韓国造船海洋は、低温・高圧状態の液化二酸化炭素を安定して維持・運送できる船舶を開発し、今年の下半期までに船級協会から基本設計認証(AIP)を受ける予定だ。この船舶は発電所や製鉄所などの産業活動の過程で発生した二酸化炭素を液化し、貯蔵施設に輸送することになる。

    現代尾浦造船は既存のガス運搬船建造経験を土台に、液化二酸化炭素の輸送に最適化された船舶と貨物保管システムを開発する計画だ。韓国造船海洋は運航中の二酸化炭素が大気中に排出されないように、新技術が適用された貨物運営システムを構築することになる。現代尾浦造船と韓国造船海洋は昨年、2万立方メートル級の水素運搬船とアンモニア燃料推進船に対する船級基本認証書を取得するなど、親環境(環境にやさしい)船舶の開発に速度を出している。

    大宇造船海洋はこの日にノルウェーのDNV船級協会から、超大型原油運搬船とLNG運搬船に適用可能な環境にやさしい船舶技術「DSMEローターセイルシステム(DSME Rotor Sail System)」に対する基本承認を取得した。「ローターセイル」は船舶の甲板に円筒形の柱を設置し、運航中に風で柱が回転する力によって船舶推進に必要な動力を追加で確保する装置だ。

    大宇造船海洋はシステムの適用時、国際海事機関のエネルギー効率指数を基準に5%以上の燃料節減効果が示されると見た。これによってグローバルな受注戦での競争優位性を先取りし、船主には運営費をさらに削減できる親環境・高燃費の船舶を提供できるようになるものと期待している。

    サムスン重工業は今年、受注船舶の70%以上が親環境液化天然ガス(LNG)燃料推進船で競争力を見せている。世界市場でのシェアも31%で世界1位だ。先月には木浦海洋大学とMOUを結び、国内初の9200トン級の大型船舶を利用した遠隔自律運航の技術実証を進めることにした。
  • 毎日経済 | ハン・ウラム記者/イ・ユソプ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2021-03-23 00:28:50