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サムスン電子とSKハイニックス、実績期待感高まる…半導体の好況で

    • サムスン電子平沢キャンパス。 [写真提供=サムスン電子]


    メモリー半導体では世界のDRAMのシェア1~2位のサムスン電子とSKハイニックスは、DRAM価格の上昇で今年一年のあいだ高い収益をあげることができるだろうという見通しが高まっている。

    「半導体スーパーサイクル」で歴代級の実績を記録した3年前の水準ではなくても、前年比で最大2倍以上もになった営業利益を出すだろうという希望混じりの予想まで出てくる。 DRAMはサムスン電子とSKハイニックスが世界市場で合計シェア70%以上を占めている市場だ。

    ◆ 第2四半期にDRAM価格が25%上昇見通し

    市場調査会社のトレンドフォースは去る21日の報告書を通じて、今年の第2四半期のDRAM固定取引価格の見通しを、これまでよりも5%ポイント上方修正した。先月までPC用DRAM価格は前四半期比で上昇幅を13~18%前後と予想したが、18~23%と高めに設定したわけだ。最大20%の上昇を予想していたサーバ用DRAMも、20~25%上昇するだろうと見通しを修正した。

    月別の固定取引価格を公開するDRAMエクスチェンジによると、3月末の時点でDRAM価格は3ドルだ。第1四半期のあいだのDRAM価格は、昨年の第4四半期(10~12月、2.85ドル)に比べて5.26%上昇した。

    半導体業界では、今月からDRAM固定取引き価格の二桁上昇が始まるという分析が支配的だ。これは「新型コロナウイルス感染症(コロナ19)」の影響で遠隔授業と在宅勤務などの非対面需要が急増し、IT・家電メーカーが製品の生産を積極的に増やしたからだ。

    特に第2四半期にはノートPCの生産ピークの影響まで加わって、PC用DRAMの場合は価格が23~28%まで突きあがることが予想される。サーバー用DRAMの価格も超強気だ。コロナ19の影響でインターネットデータの需要が急増し、インターネットデータセンター(IDC)が競争的にサーバーの拡充に乗り出した影響だ。

    ◆ 証券業界、前年比で営業利益最大2倍予想も

    第2四半期のDRAM価格の上昇に応じて、サムスン電子とSKハイニックスの実績も大きく改善されるものと思われる。両社ともに全体の売上げのなかでDRAMが占める割合は絶対的だからだ。

    全体の売上げでDRAMの占める割合は、サムスン電子の半導体部門が50%で、SKハイニックスは80%程度だ。このことから、証券業界でも今年の高い実績を予想している。

    エフアンドガイドによると、今年一年のサムスン電子の営業利益予想は35兆9939億ウォンだ。これはスーパーサイクルで歴代最高の実績を達成した2018年(58兆8867億ウォン)にはまだ及ばないものの、前年(27兆7685億ウォン)比では1.3倍増加した。 DRAMの売上げの割合が高いSKハイニックスもまた、改善された営業利益が予想される。エフアンドガイドは今年のSKハイニックスの営業利益を11兆4994億ウォンと予想した。前年(5兆126億ウォン)に比べて2倍以上増加したレベルだ。

    これまでDRAM価格は2016年の下半期から本格的な反騰に入り、2018年4月までに高空行進を続けた。半導体スーパーサイクルが頂点だった2018年第3四半期、サムスン電子は半導体部門だけで13兆6500億ウォンの営業利益を収め、営業利益率も55%を超えた。

    その後は同年下半期から今までしばらくのあいだ価格調整期に進入したが、コロナ19以降に需要が急増し、再び沸き上がる雰囲気だ。一部では来年の景気は今年より良いだろうという見通しも出ている。これをめぐって、業界の専門家らは本格的な「スーパーサイクル」に進入するかもしれないという見通しも出ている。

    ただし専門家らのあいだでは、最近の非メモリ半導体の供給不足がノートパソコンのような主要デジタル機器の生産支障につながるかもしれないという観測も出ている。生産量が減少するとそれだけDRAMの需要も減って、DRAM価格の上昇に歯止めがかかることがあるからだ。

    一方でサムスン電子とSKハイニックスは来週、第1四半期の業績発表を行う。暫定実績を既に発表したサムスン電子の第1四半期の売上げと営業利益は、それぞれ65兆ウォンと9兆3000億ウォンだ。 SKハイニックスは売上高と営業利益が、8兆ウォン序盤から1兆3000億ウォン台と予想される。

  • 毎日経済 | キム・スンハン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2021-04-25 11:13:09