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カカオとネイバー、息詰まる追撃戦…「株価ラリー」続く

  • 国内二大プラットフォーム企業であるカカオとネイバーは「株価ラリー」を繰り広げている。 23日の韓国取り引き所によると、ネイバーの株価はこの日は8.31%急騰した42万3500ウォンで取り引きを終えた。カカオの株価は前日比で6.6%上昇した16万9500ウォンで取り引きを終えた。

    ネイバー株の上昇率がカカオより大きかった主な理由は、最近のカカオの上昇傾向によって相対的に低廉になったバリュエーションの魅力が浮き彫りになったからだという分析だ。カカオは15日に初めてネイバーの時価総額を上回った後、「コスピ時価総額3位」の座を守っている。カカオとネイバーの時価総額は、それぞれ75兆2461億ウォンと69兆5655億ウォンだ。何よりも両社ともにプラットフォームパワーにもとづいて各子会社の成長性が期待されるだけに、それら子会社の企業価値にもいまの時価総額を説明するのに充分だという分析だ。

    特に最近になってカカオの目標株価の上方修正が続いている。今月に入ってカカオの目標株価を上方修正した証券会社は計7社に達する。この日、教保証券はカカオの目標株価を19万ウォンに引き上げた。先立って去る21日、サムスン証券とハナ金融投資はカカオの目標株価をそれぞれ、これまでの15万7000ウォンから20万ウォンに、14万ウォンから19万ウォンに引き上げた。

    何よりも額面分割後のカカオの上昇が目立つ傾向にある。カカオは5対1の割合で額面分割を進めており、4月15日に11万2000ウォンで取り引きを再開した後、2カ月めで株価は50%以上も急騰した。これらの上昇の背景には、実績改善傾向と子会社の株式公開(IPO)の勢いがある。

    短期的に見れば、最近の世界景気の回復にともなって広告市場の業況が改善され、プラットフォーム企業の業績恩恵が予想されるという分析だ。カカオは第3~4四半期の営業利益は2000億ウォン台に上がり、前年同期比で75.63%、62.28%の成長を続けるものと予想される。

    またカカオは今年の下半期から来年の上半期まで、カカオバンクとカカオペイなどの子会社の上場が相次いで予定されている。去る17日に上場予備審査を通過したカカオバンクは、場外での取り引き時価総額が40兆ウォンに迫る。カカオペイも近いうちに上場手続を開始することが期待されている状況だ。

    カカオは下半期に企業アカウントである「チャンネル」で、大々的なサービス改編に乗り出す計画だ。国内の主要ブランドの自社モールを入店させて、マーケティングから決済まで行われるコマースプラットフォームを完成させるという抱負だ。サムスン証券によると、このためにカカオはカカオコマースを本社に吸収合併することを検討している。

    ネイバーも最近はコマースとメタバースプラットフォームパワーの強化に注力している。特に下半期中に孫会社のネイバーZが運営するメタバースプラットフォーム「ゼペット」にゲーム機能を追加する計画だ。ネイバーは第3四半期の営業利益が前年同期比で16.46%増加する見込みだが、第4四半期には小幅で減少するとみられる。

    サムスン証券のオ・ドンファン研究員は「短期的な株価急騰は負担になりうるが、長期的な成長性とカカオとネイバーが保有している子会社の企業価値を考慮すると、上昇余力は充分にある」と述べた。

    これと関連し、コンテンツプラットフォームとしての成長性も注目されている要素の一つだ。カカオとネイバーは韓国ウェブトゥーンなど、Kコンテンツ事業を世界市場で展開している。世界市場での両社間の競争が拡大されていることは、世界のウェブトゥーン市場の成長を考慮すると肯定的な効果が大きいだろうとの見通しだ。

    一方でこの日の株価短期急騰の背景には、最近の米国市場で金利上昇に対する憂慮がややおさまった影響が作用したという分析だ。 22日(現地時間)、米国の技術銘柄で構成されたナスダックは0.79%上昇したままで終了した。特にフェイスブック(2.03%)、アマゾン(1.49%)、ネットフリックス(2.38%)などのプラットフォーム恐竜が株価上昇を牽引した。

    オ研究員は「特にネイバーは最近カカオに時価総額を逆転させられるなどギャップが大きくなった状況で、ギャップを埋める次元の買い傾向が強かったのだろう」と説明した。
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  • 毎日経済 | ムン・ガヨン記者 | 入力 2021-06-23 20:08:46