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【韓国コラム】韓国女子バレーボールチームが見せてくれた感動

  • 30分後には韓国とブラジルが戦う女子バレーボールの準決勝が開かれる。

    ブラジルのベテラン攻撃手1人が禁止薬物の陽性反応でコートに出られなくなり、6日の昼から韓国女子バレーボールは「天が助ける」という言葉が出回った。

    東京五輪に出場した韓国女子バレーボールチームのこれまでの行跡を見ると「天が助ける」という言葉が決して薄れることはない。

    東京行きの飛行機に乗る前、韓国女子バレーボールチームは、たった1試合も勝てないまま、みすぼらしい姿で帰国するという予測が溢れていた。韓国代表チームの主軸だったイ・ジェヨンとイ・ダヨンの双子姉妹が学生時代、暴力を振るった事実が明らかになり韓国代表リストから外され戦力が弱まった。

    長身セッターの不在は敵の攻撃を阻む障壁の1つが突破されたことを意味し、安定した守備能力を備えたレフト攻撃手の離脱は攻守両面で痛恨の戦力損失だったのだ。

    韓国代表から永久除名された双子姉妹の召喚を求める国民請願まで提起された。双子の家族たちも内心望んだかもしれない。

    ブラジルとの予選初戦で3-0で敗れ予想は現実になるかのようだった。しかし2回目、3回目の試合が続き、キム・ヨンギョンが率いる韓国女子バレーボール選手たちは新型コロナウイルスで心身ともに疲れた韓国人に感動を与え始めた。

    しばらくすると、準決勝が行われる。

    筆者個人の考えだが、韓国人はもう勝敗を気にしていない。予選の時と同じく3-0で負けても、最後のホイッスルが鳴るまでコートで繰り広げる彼女たちの情熱を見ながら応援するだけだ。

    コートの外でも女子バレーボールチームは感動を与えている。

    日本でキム・ヨンギョンのミームが広がって嫌韓感情が少し和らいでいるそうなので、それだけでも成果が表れたと言える。日本の嫌韓感情が減れば、韓国で日本に好意を持つ人も増えるだろう。

    韓国に敗れた後、泣きながら帰国したトルコのバレーボールチームのためにトルコに苗木を寄付する運動が展開されるのも、バレーボールチームが与えた希望だ。

    新型コロナウイルスで全世界が暗い状況で、小さなことだが国際連帯が起こるという事実、それ自体が希望のメッセージではないだろうか。
  • Lim, Chul | 入力 2021-08-07 00:00:00