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韓ゲーム業界の地殻変動…「3N」の独走体制ゆるがす「2K」


    ネクソン(NEXON)とNCソフトそしてネットマーブル(netmarble)に代表される韓国のゲーム企業「3N」体制が大きく揺れている。主役は新興強者として浮上したクラフトン(KRAFTON)とカカオゲームズ(Kakao Games)そしてパールアビス(Pearl Abyss)で、大規模なゲーム企業である3Nが各種の問題で停滞する間に相次いで新作を出し、さまざまなランクの競争でリードしている。余勢を駆って多重接続役割実行ゲーム(MMORPG)だけでなく、多様なジャンルの新作で業界の勢力図を変えるかに関心が寄せられる。

    すでに国内上場ゲーム会社の時価総額1位の座を占めたクラフトンは、来月5日にクラフトン傘下の独立スタジオであるライジングウィングス(RisingWings)が制作したリアルタイム戦略ゲーム「キャッスルクラフト(Castle Craft )」を世界にリリースする。事前予約は100万人をこえたし、現在はインドやインドネシアをはじめとし、49カ国での正式発売に先立って限られた利用者にサービスを優先提供しながら反応をうかがっている。

    これに加えて、期待作として選ばれる「バトルグラウンド:ニューステイト」も事前予約者数3200万人を突破し、興行人気の兆しを見せている。これまで「バトルグラウンド」に売上げが集中したという指摘を受けたクラフトンとしては、売上げの多様化を狙うことができる絶好の機会だ。

    去る6月にリリースした「オーディン:ヴァルハラライジング」(オーディン)でNCソフトの「リネージュ」シリーズを抜いて二ヵ月のあいだ売上げ1位を占めているカカオゲームズも、ラインナップの拡大に乗り出した。先月30日にリリースした「フレンズショット:誰でもゴルフ」と、今月8日にリリースされた「ワールドフリッパー(WORLD FLIPPER)」はGoogleプレイの人気ランキングで一時はそれぞれ1位と2位まで上がり、可能性を見せてくれたという評価だ。日本市場での売上げ1位突風を起こしたサイゲームズの「うま娘プリティダービー」とPCオンラインサバイバルゲーム「ディステラ(Dysterra)」のように、今年は多数の新作ゲームのリリースも残している。

    特にカカオゲームズはジャンルがバラバラという点が肯定的だ。国内で人気の高いMMORPGジャンルでは「オーディン」が売上げを最大限に責任を負っているかと思えば、スポーツゲームジャンルに「ライアン」と「アパッチ」のようなカカオフレンズの有名キャラクターを加えてゴルフを楽しむ「フレンズショット:誰でもゴルフ」、ピンボールゲーム方式を応用して自分のキャラクターを飛ばして敵を倒すRPGの「ワールドフリッパー」などの品揃えで、総合ゲーム企業の面貌を狙うことができるだろうという見通しだ。カカオゲームズのチョ・ゲヒョン各者代表は「ターゲットは違っても調達段階から世界市場でのサービスを念頭に置いて新作を準備中」だと明らかにした。

    先月に「トッケビ(DokeV)」の映像を公開したパールアビスは、すぐさまリリースを狙うのではないとはいえ独自のゲームエンジンを土台に、国内ではなじみのなかったAAA級のゲームを狙って深い印象を残している。主人公が鬼を探して旅立つ冒険を描いた「トッケビ」は、韓国的なストーリーの中で高い自由度を享受できるオープンワールドゲームで、これまで「黒い砂漠(Black Desert)」を中心に売上げを上げたパールアビスの新たな成長動力になる見通しだ。

    ゲーム業界の関係者は、「鉄壁に思われたNCソフトのリネージュ独走体制が崩れ、国内ゲーム市場に変動が大きくなった」と語った。
  • 毎日経済 | イ・ヨンイク記者 | 入力 2021-09-13 19:17:45