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来年、半導体関連株の反騰なるか…供給網の改善に期待


    サムスン電子とSKハイニックスなどの株価が、来年は肯定的な流れを示すだろうという展望が証券業界から出ている。今年はこれらのメモリ半導体生産業者は非メモリ半導体生産業者よりも成績はふるわなかったが、来年は状況が変わるだろうという話だ。

    主に非メモリー半導体株で構成されたフィラデルフィア半導体指数が今年は41.8%上がったなかで、サムスン電子の株価は同じ期間に4.4%下落し、SKハイニックスの株価は1.3%上昇するにとどまった。情報技術(IT)の供給網問題で、メモリ半導体の製造業者が需要先の要求する物量を供給できなかったためだ。ハイ投資証券のソン・ミョンソプ研究員は「メモリー半導体の供給は十分に行われたのに対し、非メモリー半導体はコロナ19のために投資がきちんと行われなかった」と説明した。

    しかし来年はIT供給網の支障は緩和されると期待され、メモリ半導体関連株は上昇するだろうと予想される。非メモリとメモリ半導体の需要見通しは、一般的にスマートフォンとサーバーやPCなどと実績と株価が同じ方向に動くからだ。

    特に来年のメモリ半導体需要は、ビッグテック企業のデータセンター投資でさらに増えると予想される。新韓金融投資のチェ・ドヨン研究員は、「第2四半期にはメモリ半導体の価格が反騰すると予想される」と語る。最近は企業活動の再開で企業向けPCの需要が増え、今後はPC生産企業が保有していたメモリ半導体の在庫が減少することもあり、DRAMの現物市場には好材料だ。

    メモリ半導体のダウンサイクルは来年の第1四半期に低点を形成した後、第2四半期に反騰するだろうと証券業界は展望している。最近のDRAM現物価格の反騰は来年第2四半期の、DRAMの需給と価格が安定化するだろうという期待を反映していると見られるからだ。実際に、DRAM現物価格は昨年8月に底をついて今年の4月まで上昇し、DRAM固定価格の今年の第1四半期の反騰を4ヶ月ほど先行したことがある。

    メモリ半導体のダウンサイクル期間が予想よりも短くなり、来年はメモリ半導体の業況は良いだろうという信号が海外でも現れている。去る8日、台湾の市場調査会社トレンドフォースは6カ月ぶりにDRAM価格の見通しを上方に調整した。

    メモリ半導体の状況が反騰するにつれて、来年はメモリ半導体の関連株が非メモリ半導体の関連株よりも良い流れを見せるだろうと証券業界は展望した。ふつう半導体需要増加のサイクルで、前半部には非メモリが、後半部にはメモリ関連株がより強い勢いを見せたためだ。メモリ半導体は非メモリ半導体よりも在庫を使い切るには時間が必要であり、在庫が使い果たされた後は供給不足で価格が上がり、実績増加率がより圧倒的なケースがほとんどだ。

    しかしメモリ半導体関連株の状況が良くなるとしても、非メモリ半導体関連株よりも株価の流れが良くなるという予想は注意する必要があるという意見も出た。
  • 毎日経済 | キム・ジェグァン記者 | 入力 2021-12-10 17:54:04