記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
コラム > 総合

野党の分裂ねらいか?大統領選ひかえ「朴槿恵特別赦免」

「国民統合」名分だが李明博は除外 

  • 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は24日、朴槿恵(パク・クネ)もと大統領と韓明淑(ハン・ミョンスク)前国務総理に対する特別赦免を断行し、就任後で5回目の赦免権を行使した。政治家の赦免に否定的だった文大統領が、任期を3か月後に控えて赦免という勝負手を見せたわけだ。来年3月の大統領選挙をわずか2ヶ月前に控えた時点だ。

    文大統領はこの日、「これまで過去に埋没してお互いに争うよりは、未来に向かって大胆に力を合わせなければならない時」だとし、「私たちの前に迫った多くの難題を考えれば、国民統合と謙虚な包容が切実だ」と明らかにした。文大統領は悪化した朴もと大統領の健康状態も考慮したと説明した。朴もと大統領は国政壟断事件などで懲役22年が確定し、2017年3月末から4年9ヶ月近く収監中だ。 31日午前0時、収監1737日ぶりに解放される。

    大統領の決定だけで司法的判決を無力化するという点で、赦免権に対する議論はいつも熱い。それ自体が政治行為であり、牽制されない統治行為だからだ。去る1月だけでも文大統領は「国民的常識で容認されない」とし、前職大統領の赦免には一線を引いたことがある。李洛淵(イ・ナギョン)前共に民主党代表は赦免論を提起したが、支持層の逆風に見舞われた。これまで朴もと大統領は誤りを認めたり謝罪したこともない。

    朴もと大統領の健康悪化と任期末に国民統合を名分に掲げたが、赦免に盛り込まれた文大統領の政治的狙いを疑うしかない理由だ。 1997年12月の大統領選挙直後、金泳三(キム・ヨンサム)大統領は収監中だった全斗煥(チョン・ドゥファン)と盧泰愚(ノ・テウ)の二人のもと大統領に対する赦免を、当時の金大中(キム・デジュン)当選者と協議して断行した。次期大統領の政治的負担を和らげるための決定だった。

    今回の赦免は大統領選挙を目前にした時点であり、政治的波紋は火を見るよりも明らかなうえに、国民統合を打ち出したが李明博(イ・ミョンバク)もと大統領は除外された。国民の力党では歓迎の立場を示しながらも、保守分裂のための選挙戦略という懸念が出ている。保守陣営内の「親李」と「親朴」勢力を分けることはもちろん、解放された朴もと大統領に国政壟断の特検捜査チーム長だったユン・ソギョル国民の力大統領候補も影響を受けるしかないからだ。

    逆に与党支持層の反発を呼ぶことができるという点で、「両刃の剣」でもある文大統領の赦免カードが、大統領選挙の政局に及ぼす有利と不利に政治圏が触覚を突き立てている。文大統領が心の借金を持っていた韓明淑もと国務総理を救うという指摘もある。不法政治資金の授受で2年間を服役した後、2017年8月に満期出所した韓もと総理は今回の赦免で復権された。

    この日、政府は臨時国務会議を開いて朴もと大統領と韓もと総理をはじめ、庶民生計型刑事犯、選挙事犯、社会的葛藤事犯などの総3094人を31日付けで特別死免・減刑・復権措置したと明らかにした。
  • 毎日経済 | イム・ソンヒョン記者/パク・ユネ記者 | 入力 2021-12-24 17:52:14