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韓、精油4社が工場稼働率を上げる…石油需要、回復か

  • 2020年はコロナ19事態で直撃弾をこうむり、5兆ウォン規模の損失を出した国内精油業界は昨年に続き、今年も持続的な回復を予告している。

    石油製品に対する消費心理の回復や精製マージンの上昇などに支えられ、精油業者はいっせいに原油精製設備(CDU)の稼働率を引き上げている。今年は世界的に石油製品の消費が増えるだろうという見通しが力を得ながら、2年連続で大規模な黒字達成に対する期待感も高まっている。

    3日の韓国石油公社によると、昨年11月の時点でのSKエネルギーとGSカルテックス、エスオイル、現代オイルバンクなど国内精油4社の平均CDU稼働率は76.2%で、前年同期比で4.4ポイント増加した。毎月の稼働率は、通常は1ヶ月後に発表される。コロナ19の余波で70%台前半まで落ちたCDUの平均稼働率は、昨年の下半期から上昇反転しながら80%線の突破を目前にしたわけだ。ワクチン接種の拡大によって石油製品に対する消費心理が回復し、需給改善にともなって精製マージンまでが安定した結果だと分析される。

    企業別では、昨年エスオイルは100%に近い原油設備稼働率を維持するとともに、潤滑基油など一部の副産物製品設備は稼働率を105~107%に上方調整した。これは会社が設備改造と効率性増大などを通じ、初期に任意で設定した生産能力を超えたという意味だ。 GSカルテックスと現代オイルバンクは去る第3四半期を前後に、CDUの稼働率をそれぞれ90%台に引き上げた。

    国内で最も大きな精製能力を保有するSKエネルギーは、1次工程であるCDU稼働率を70%中後半に管理する代わりに、2次工程である高度化設備を100%稼働させる方法で収益性を強化する戦略を選んだ。精油業界では「CDU稼働率90%」を、設備点検日程などを考慮して無理をせず、工場設備を最大限の稼動させる水準と見ている。

    国内の精油会社がいっせいに増産に突入した背景は、石油製品の消費・輸出の同伴増加にある。石油公社によると、昨年11月の石油製品の消費と輸出は、前年同期比でそれぞれ8.5%と16%増の7719万バレルと3899万バレルを記録した。

    韓国だけでなく世界的に需要が増え、石油製品の価格から原油価格を差し引いた精製マージンも急上昇した。業界によると、シンガポール複合精製マージンは昨年11~12月の2ヶ月連続でバレル当たり5ドルを超えた。通常は精製マージンがバレル当たり4~5ドル線を突破すれば、精油会社が利益を出すことが知られている。

    証券業界では国内精油4社が2021年の1年で7兆ウォン規模の営業利益を上げたという分析を出している。

    石油輸出国機構(OPEC)と国際エネルギー機構(IEA)などが今年も世界の石油製品の需要が増えるという見通しを出しているだけに、国内精油産業の好況はしばらく続く可能性が高い。ただしコロナ19オミクロン変異株などのウイルス拡散と、中国の石油製品輸出クォーターの追加配分などは依然として変数として残っている。大韓石油協会の関係者は「世界の石油需要が底を通過したという意見が支配的だが、コロナ19以前のレベルまで回復できるかどうかについては分析が交錯している」と診断した。
  • 毎日経済 | パク・ユング記者 | 入力 2022-01-04 00:50:22