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【韓国コラム】チョ・ジュビンの反省文

  • テレグラムチャットルームの「博士部屋」事件の主犯が未成年者への性搾取物を流布した容疑などで懲役42年の刑を受けた後、彼が書いた反省文が俎上に載せられた。

    彼は裁判の過程で100枚を超える反省文を提出し父が運営していたブログに上告理由書と自筆の謝罪文を載せた。

    チョ・ジュビンが反省文を書いた理由はただ1つ。減刑を受けるためだ。

    実際、「博士部屋」のようなデジタル性犯罪を犯した犯人が反省文を書いて減刑を受けている。2016年から2020年までの検察の処分統計を見るとデジタル性犯罪者のうち実刑判決を受けた加害者は9.4%に過ぎない。半分以上の52.7%が罰金刑、25.8%が執行猶予を宣告された。

    減刑を受けた理由を見ると30.3%は刑事処罰を受けた前歴のない初犯という点で、70.9%は真摯に反省したという理由で酌量された。

    チョ・ジュビンもこれを期待したのだろう。しかし、彼の場合には反省文が期待していた効果を発揮することができなかった。実刑が確定した後、チョ・ジュビンの態度は急変した。ブログの謝罪文も敬語からぞんざいな言葉遣いに変わり被害者の証言が間違っているというこじつけをしている。今はブログ自体が開かない。

    反省している態度は感じられない。本当に反省するなら罰を甘んじて受けるのが最初にすることではないだろうか?

    性犯罪者をはじめ飲酒運転など各種犯罪を犯した人が反省文を書くのは、韓国の大法院(日本の最高裁判所に相当)が量刑基準で「真摯な反省」を提示しているからだ。真摯に反省したことを立証する道具が反省文だ。

    文才の薄い罪人たちは反省文を書くのが上手な人に頼むため韓国では反省文代筆という市場が形成された。あらゆる才能で依頼人を無罪にする有能な弁護士を雇う能力がない人が主に利用する。

    反省文を書く作家(?)の文章力によって1件当たり5万~10万ウォンくらいなので代行業者に任せるのも無理はない。

    「真摯な反省」は加害者の刑を確定する上で酌量すべき事由だ。しかし、反省文で真摯に反省しているかどうかを判断することが問題だ。代行業者が書いた反省文ではなく被害者や被害者の家族、周辺者に対する態度を見て反省したのかを明らかにしなければならない。

    加害者が涙で謝罪しなければならない対象は法服を着て堂々と座っている判事ではなく被害者であるためだ。
  • Lim, Chul | 入力 2022-03-01 00:00:00