記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
コラム > オピニオン

[社説] Kビューティーの将来がかかったエアクッション訴訟

  • 一体、エアクッションが何だと言うのか。韓国最大の化粧品ライバル企業であるアモーレパシフィックとLG生活健康が「エアクッション化粧品」をかけて4年間にわたり、法廷攻防中だ。2008年、アモーレパシフィックの研究者が駐車券に判を押す姿を見てアイデアを思いついたという。

    押す化粧品は、塗る化粧品とは違って、肌をずっとサラサラな状態に維持することができる化粧法の革新だ。アモーレパシフィックは、エアクッションの単一製品で、昨年3000億ウォン、今年は6000億ウォン台の売り上げを達成するものと見られる。「6秒ごとに一個ずつ売れている」として「6秒化粧品」という別名までついた。

    訴訟は2012年、アモーレパシフィックがミートゥー製品(MeToo・模倣品)を作って売り始めたLG生活健康を相手に特許侵害訴訟を提起してからだ。「スポンジに化粧料をつけて押すタイプを作ったのは特許侵害」というアモーレ側の主張にLG生活健康側は「誰もが作ることができる製品の特許は無効」と対抗した。

    裁判所はLG生活健康側の意見を受け入れ、該当特許が消滅し、事件は一段落したように見えた。しかし、アモーレパシフィックは消滅した特許とスポンジの軽度などを変えて新に特許を登録してLG生活健康を相手に再び訴訟を提起した。昨年10月に、アモーレパシフィックが勝訴し、LG生活健康側が不服を申し立て、事件は特許法院(裁判所)に送られた状態だ。

    両社が法廷で攻防している中、世界1位の化粧品企業、ロレアルグループが自社ブランドであるランコムを通じて、今年の春、全世界の市場にクッション化粧品製品を出す予定だ。アモーレパシフィックは、まだクッション化粧品の海外特許を受けていない状態だ。世界的認知度を持つランコムがクッション模倣品を出せば、海外市場の先取りは火を見るより明らかだ。

    最近のアモーレパシフィックは、法務室の組織改編を断行し、今後行われる特許と商標関連の各種訴訟の手綱を締めている。

    韓国の未来成長動力とされる「Kビューティー」産業はランコム、エスティローダー、シャネルなど、グローバルブランドと比較すると、まだ初めの一歩を踏み出した程度だ。苦労して開発しても、彼らに市場を明け渡すなら、他人にとっていいことをするだけだ。エアクッション訴訟の成り行きを注目してしまう理由だ。
  • 毎日経済_流通部=キム・ジミ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2014-12-31 16:43:46