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[FOCUS] ロシア裕福層の患者が韓国の病院に集まる…昨年は47％増加
- ＃ 「ドイツの病院から飛行機のチケットまで送ってくれて手術を引き受けるというが韓国を選んだし、その選択は卓越していた。これから病気の友人がいれば韓国に行けというつもりだ」。ロシアのオレンブルク州ミシェリャコープ市のユーリ・ニコライエビッチ市長（68）は最近、大田サン病院で腎臓がんの手術を受けた。へその部位三ヶ所を1センチ内外に切開し、右側2.2センチの腎臓腫瘍を除去する腹腔鏡手術だった。手術後二日めで退院するほどにすばやく回復し、帰国した。韓国を訪ねる前にすでにドイツやイスラエルなどを訪問して検査と診療を受けたが、あえて韓国を訪れた理由は、開腹手術を行わずにすばやく回復できる韓国の医療技術を信じたからだ。
< 急増する訪韓ロシア医療観光客 >
ロシアの裕福な患者が韓国の病院を訪ねて集まってきている。
これまで韓国の病院を訪れたロシアの患者はハバロフスクやウラジオストクなど、韓国との飛行距離が2時間に過ぎない極東地域出身がほとんどだった。しかし最近に入って、モスクワなどロシアの富裕層に急速に広がり、韓国医療産業の新しいキャッシュカウとして浮上している。
韓国を訪れたロシアの患者は、2009年の1758人から2011年に9651人、2013年には2万4026人、昨年は3万1829人に毎年急増した。昨年の時点で、患者数だけではロシアが中国（7万9481人）や米国（3万5491人）に次いで3位だが、診療費収入は中国（1403億ウォン）に次いで2位（1111億ウォン）だった。特に1人当たりの医療費支出額は349万ウォンで、中国（177万ウォン）や米国（156万ウォン）より2倍以上も多い。韓国を訪れるロシア人患者は、比較的高価な診療を選べる余裕があるという意味だ。
ロシアは国際原油価格の下落による経済低迷と、ウクライナ事態による西側の対ロシア制裁にもかかわらず、昨年は富裕層を中心に約7万人がヨーロッパ・アメリカ・アジアの医療先進国を訪ね、医療費に14億ドル（約1兆6800億ウォン）を支出した。ロシア人の医療観光は、不況にもかかわらず昨年は47％増加した。ロシア最大の検索エンジンヤンデックス（Yandex）には150万人以上が質問を残すほど、医療観光に対する熱気は熱い。モスクワの医療展示専門会社であるアイグループのキム・ワドゥプ代表は、「ロシアは4万人あまりの医師がいるが、国民の61％が不満を示すほどに医療状況が良くない」とし、「先進医療を訪ねて旅立つロシア患者は増え続けてている」と語った。
韓国は2009年に外国人患者の誘致に乗り出して、医療観光に乗り出したロシア人たちに注目され始めた。コストパフォーマンスに優れた治療技術、欧州では感じることのできない韓国人だけの情と親切さなどがアピールしているという分析だ。
国内の病院も、ロシア人患者の出身地が拡大している現象に鼓舞されている。外国人の心臓病患者の診療専門である世宗（セジョン）病院のパク・キョンソ対外協力センター長は、「昨年は6000人のロシア人患者が病院を訪問した」とし、「今年はマーズの影響で多少減少したが、モスクワやサンクトペテルブルグなどの大都市出身の患者の増加が目立つ」と語った。
今月の7~11日、モスクワで開かれた「ロシア・ヘルスケアウィーク」でも、現地の医療関係者と関連従事者100人あまりが参加し、江南セブランス病院、ソウル大病院、漢陽大病院、仁荷病院、大田サン病院、ソラム漢方病院など12の医療機関に高い関心を見せた。
キム・ハクソン江南セブランス病院教授（整形外科・企画管理室長）は「患者の相談だけでなく、韓国医術を学ぶための研修プログラムの問い合わせが多かった」とし、「自国の立ち遅れた医療水準を認めないロシア医療関係者たちの性格を勘案すれば、非常に驚くべき反応だった」と語った。 - 毎日経済_イ・ビョンムン医療専門記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-12-25 08:34:35
