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[I ♥ 建築] 新年と竹

    2016年、新年が来た。私たちは、地球が自ら一回り回る自転の時間を一日と呼び、太陽を一周するのにかかる時間365日を1年とする。時間は事実、単位が別にあるわけではない。

    ビッグバンと一緒に始まった時間は、エントロピー(entropy)が増加する方向に流れると知っている。時間は過去、現在、未来の順に流れていく。しかし、これも過去が現在よりも先にあるのか、それとも単に私たちの意識がそう感じるしかないのかはわからない。

    ただ、私達が知っていることは生命が生まれて育ち衰退して死ぬことは、時間の流れと一緒に進行されるという程度の経験があるだけだ。その経験に基づいて、時間は一方向に流れると言う。

    時間はまるで水道管パイプの中で、一方向に流れる水のようだ。流れる水のように時間は分けることもできない。

    ただ、私達がその時間に単位を決めて、昨日までは2015年であり、今日から2016年と言うだけだ。

    木の中の竹は、パイプのように中が空な構造をしている。他の木は中がぎっしり詰まった状態だが、竹はパイプのように周辺部のみ構造があって、中は空いている。このような構造は、最小限の細胞でより高く、長い木を作るに最も効果的な構造だ。しかし、このような中が空の構造体は、風に折られる可能性がある。

    竹は折れる危険に効果的に対処するため、「節」を持っている。竹はパイプのように中が空いているが、ディスク形態の節が中を支えている。このおかげで、竹は押しつぶされることにより大きな抵抗ができるようになり、効果的により高くより遠く成長できる構造体となった。

    動物や自然にとって季節の変化は意味があるが、年度が変わるのは意味がない。ただ人間だけが新年のカレンダーを準備して新年を開始する。

    年度ということを作りあげ、12月31日と1月1日の間に竹の節のようなディスクを1つ挟み込んだのだ。このような装置は、私たちが効果的により遠くより高く行くための補助装置のようなものだ。新たに始まる2016年にも、さらに高く行くことを祈る。
  • 毎日経済 ユ・ヒョンジュン弘益大学建築学科教授 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-01-01 20:01:02