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[I ♥ 建築] 再開発 vs 再生

    古い都市を再び作るには2通りの方法がある。「再開発」と「再生」だ。このふたつの言葉は異なる単語にもかかわらず、最初の文字が同じであるため、似ているように感じられる。

    ふたつの単語はすべて「2番目」や「再び」という漢字「再」の文字を接頭辞として使用する。接頭辞を除くと「開発」と「生」という言葉だけが残る。ふたつ目からの文字だけを比較すると、明確に違う単語であることが分かる。ひとつは、以前のものを無くして新たに創造するイメージの強い「開発」であり、もうひとつは、死んだものを生かすという意味の「生」だ。

    建築家の目で見たとき、再開発はハードウェアを変えることで、再生はソフトウェアを変えるものだ。両方とも時代が変わったときに正常に都市が動作できるようにする方法だ。再開発は以前のすべてのものをひっくり返して、新しいものを作ることだ。

    私たちが最初に都市を作る時、自然をひっくり返して都市を作るように、再開発も既存の建築物をすべてなくし、新たに始める。このとき、場合によっては山を削って堤防を作り、地面も再び作る。

    一方、再生は変わった時代に合わせて建築物の変化を最小限に抑えながら、進化するものだ。多くの場合、ハードウェアの変形は最小限に抑えて、ソフトウェアを変えて生き残ることを指す。

    例えば、北村に行けば古い韓屋がゲストハウスや工房として使用される。そもそも家族が暮らす目的のために建てられた韓屋は、変化した時代には経済的打算が合わない。このような状況になると、建物を壊して4階建ての建物を建てる方法と建物はそのままに、より高い家賃を受け取ることができるように模索するふたつの道がある。このとき、再生は韓屋と呼ばれる建築物を変えずに運営方式を変えてゲストハウスや工房として使うものだ。

    時代が変わって私たちのライフスタイルも変わり、韓屋では便利に暮らすことが難しい。だから運営方式であるOSソフトウェアを変えたのだ。

    建築物自体を一つの生命体として見るなら、「再生」は建築物が自分の用途を変えても死なずに、変化した環境に適応して生き残ろうとするもがきとも言える。都市と建築はこのように生きている有機体のように進化している。
  • ユ・ヒョンジュン弘益建築学科教授 | 入力 2016-03-01 09:12:35