記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
コラム > FOCUS

韓・中・日・モンゴルを電力網でむすび 「ワンアジア」推進

    • < 「ワンアジア」スーパーグリッド計画 >

    韓国・中国・日本・モンゴルの4カ国の電力網を接続する「スーパーグリッド(SuperGrid)」計画が本格的に推進される。スーパーグリッドとは国家間の電力網を接続して、複数の国が生産した電気エネルギーを共有する電力網を意味する。電力網の接続を通じて「ワンアジア」を推進するという戦略だ。

    趙煥益(チョ・ファンイク)韓国電力社長は13日、ソウルの新羅ホテルで開かれた第17回世界知識フォーラムに参加し、孫正義ソフトバンク会長と最近議論していた具体的なスーパーグリッドの細部推進計画を初めて公開した。

    チョ社長は「韓~中間、韓~日間の2GW(ギガワット)規模の電力網を接続する、モデル事業の予備妥当性調査が開始された」とし、「スーパーグリッド計画はワンアジアスマートエネルギーベルトを構築する礎石になるだろう」と明らかにした。

    1次試験事業はモンゴル~中国~韓国~日本をつなぐ電力網の構築で、7兆~8兆ウォンが投入される見込みだ。モンゴルに2ギガワット級の太陽光・風力発電団地を造成し、中国の山東省~韓国の南海岸~日本の西部を結ぶ海底電力網を構築することが核心だ。今回の事業では韓国電力、中国国家電力網公社(SGCC)、日本ソフトバンク、モンゴルのニューコム(Newcom)が中心的な事業者として参加する。

    スーパーグリッド事業はモデル事業を土台にして、今後はロシアやインドなどに連結網を拡張する案も議論されている。チョ社長は「4カ国間の電力網の連携点、経由地、連携方策など、技術的・経済的妥当性についてさらに具体的な協議を進行中」だとし、「スーパーグリッドは、東北アジア域内の協力を促進する重要な議題になるだろう」と説明した。

    モンゴル再生可能エネルギー事業の投資には、孫正義ソフトバンク会長が積極的に乗り出している。実際にこの日、世界知識フォーラム「スーパーグリッド」のセッションに参加した三輪茂基ソフトバンク戦略企画室長は「モンゴルのゴビ砂漠は再生可能エネルギーの宝庫」だとし、「ワンアジアスーパーグリッドを積極的に推進する」と述べた。

    朴槿惠 (パク・クネ)大統領も先月30日、孫会長と会った席で「東北アジアの国々を電力網で接続すると、域内の平和にも大きく助けになるだろう」と深い関心を見せた。

    国際再生可能エネルギー機関(IRENA)によると、ゴビ砂漠の再生可能エネルギー潜在量は年間1万5000TWh(テラワット時)だ。これは韓・中・日3国の消費電力を合計したものよりも2倍以上大きな水準だ。

    キム・サンヒョプ私たちの未来(Coalition for Our Common Future)理事長は、「日本は2020年東京オリンピックまでにスーパーグリッドを構築しようという提案をするほど積極的に乗り出している」とし、「スーパーグリッド計画は遠い未来の話ではなく、東北アジアの秩序に革命的な変化をもたらすだろう」と語った。

    世界知識フォーラムに参加したウェンディ・シャーマンもと米国務次官は、「米国務部内でエネルギー関連部門の役割がますます重要になっている」とし、「(スーパーグリッドは)東北アジアの情勢安定に役割を果たすことができるだろう」と明らかにした。

    これらに加えて中国も積極的にこの議題を推進しており、議論に弾みがつく見通しだ。習近平中国国家主席は昨年9月の国連開発サミットで、世界のエネルギー問題を解決するための方案として、グリーンエネルギーに基づく「世界エネルギー連携(Global Energy Interconnection)」を提案した。ロシアのプーチン3期政府は「アジアエネルギーリングプロジェクト」などを通じて、中国・日本と電力網接続プロジェクトを多角的に検討している。

    一方、去る11日からソウル市中区の奨忠アリーナと新羅ホテルで開かれた「第17回世界知識フォーラム」は13日、三日間の盛大な知識祝祭を終えた。
  • 毎日経済_パク・ヨンボム記者/イ・サンドク記者/イ・ユソプ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-10-13 23:01:55