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「アジア・太平洋の空の道を先取り」…韓米vs日米同盟が激突

    韓・米・日の大手航空会社が血盟を結び、大々的にアジア・太平洋地域の優良路線の拡大に乗り出した。域内のローコスト航空会社(LCC)が合従連衡し、中長距離路線を攻略するやいなや、危機を感じた大型航空会社が共同戦線をひろげる動きが加速するわけだ。

    国土交通部と航空業界によると27日、日本の代表航空会社である日本航空と米アメリカン航空は最近、韓国政府に太平洋路線のジョイントベンチャー(JV)結成を申請した。両社は2011年にJVを結んだ後、直行便を増やすなどでかなりの収入を得た。

    JVの効用が検証されたことで、続けて血盟関係を引き継ごうという意志を示した。

    航空JVが運営されるには、路線が通る各国の許可がすべて必要だ。日本航空の米州路線は9ヶ国、アメリカン航空の太平洋路線は11ヶ国と仁川も通過するため、本国政府はもちろん、国土交通部の認可が必要だ。国土部は公正取引委員会と市場への影響などを議論して、60日以内にJVを許可するかどうかを決定することにした。

    韓・米の最大航空会社である大韓航空とデルタ航空も23日(現地時間)、太平洋路線のJV運営協定を締結するなど血盟を結んだ。仁川・日本・香港など、アジアの主要地域と米国を結ぶ24路線が対象になるものと分析される。大韓航空・デルタ航空はJVを通じて、米国290カ所とアジア80カ所の都市を接続するという大きな絵を描いた。

    JVは特定の地域路線を一緒に運営し、コストと利益を共有する最も高いレベルの協力関係だ。共通のルートを運航する航空会社同士で、飛行機の座席を分けて販売する低レベルの協力(コードシェア)と、マイレージやラウンジなどを共有する航空同盟を越えて「運命共同体」を結成するという布石だ。各国の代表大型航空会社が相次いで血盟を結ぶことは、LCCの挑戦が激しくなったためだ。

    最近、アジア・太平洋地域のLCCが大々的に手を組んで近距離「井の中」から脱して、中長距離路線にまで手を出している。イースター航空は中国系LCCと同盟(ユーフライアライアンス/U-FLY Alliance)を結んで、昨年末から商品の販売に乗り出した。済州航空も日本・フィリピン・タイなど7つのLCCと同盟を締結し、今月から豪州など中長距離の領土に手を伸ばした。

    ただし航空業界の一部では市場独占などを理由に、大型航空会社の血盟に懸念を提起したりもする。大韓航空の米太平洋路線のシェアは49.8%(昨年の旅客座席供給率基準)でデルタ航空は9.7%であり、JV締結時のシェアは59.5%に上昇する。
  • 毎日経済 キム・ヂョンファン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2017-06-28 08:53:38