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[創業トレンド ③/⑤] 生計型から趣味型創業へ

変わる創業トレンド 

    • < 韓国の自営業者推移 *資料=統計庁 >

    最近、まとまったお金を投資してオールインする生計型創業より、趣味を専門化したり自分の専門能力を活用する自己啓発式創業が増える傾向だ。このような傾向は生活水準向上で趣味生活人口が増え、IT技術と知識基盤サービス発展により1人創業が容易になったおかげだ。

    そうかといって趣味を楽しみながらお金を稼ぐという浪漫的な考えで創業に挑戦するのは危険だ。

    趣味が他人が認定する専門家水準まで上がってきたからといって、持続的な収益を出すのは相当難しい。現在、創業市場に走った人たちは主に、中壮年層だ。40~50代が全体創業者の60%を占める。

    これは、人口が多いベビーブーマー世代134万人(31.8%)が引退後、自営業者として編入するためだ。ソウル大生活科学研究所の老年・引退設計支援センターが分析した資料によると、大都市勤労者の考える引退後必要な資金規模は5億1000万ウォン。実際に個人当たり平均で3億3000万ウォンを準備していることを勘案する時、1億8000万ウォン程度足りないのが現実だ。よって、退職後、20~30年間を年金で余裕をもって暮らせない状況だ。今後、ベビーブーマー創業がさらに増えると見る理由だ。

    徹底した市場調査に基づいてこそ


    趣味や専門性を活用し成功した創業を見ると、3つの共通点がある。徹底した「市場調査」「広範囲なネットワーク構築」「積極的なマーケティング」3拍子を持ち合わせたのが特徴だ。

    職業軍人出身キム・オクソン代表は、風蘭を育てる趣味を事業化し成功した事例だ。転役する前8年ほど市場調査をして国内最高専門家のネットワークを構築した。以降、風蘭専門家として認定を受けるようになると、創業に飛び込んだ。ブログとカフェなどのソーシャルネットワークサービス(SNS)を活用し、積極的にマーケティングをし、創業1年前から名刺を配るなど緻密な準備をしたからこそ成功することができた。

    木の家具を作ることが好きだったキム・ムヨン氏も大企業研究所長の座を蹴って出て中堅家具会社に入社し、家具流通を学び国外供給先に対するネットワークを構築した。以降、食卓家具だけを専門に作るショッピングモールを構築し、着実に売上を上げている最中だ。今は安定したショッピングモールを管理しながら森解説士として支援奉仕活動までしている。

    これ以外にも大学教授を引退して6年間山参について研究を経て本を出版した専門家もおり、自転車で出退勤しながら同好会活動をし、自転車修理に対する専門的な勉強を経て自転車代理店を運営する事例もある。この場合にも趣味活動期間には潜在顧客データベース(DB)を構築し、専門領域に対する着実な勉強が後押ししたからこそ成功が可能だった。

    職場生活から得た経歴を専門性として活用する創業事例も多い。

    ホン・スンギョン代表は、ISO9000認証業務担当者として勤務しながら得た経験を土台に、国際認証審査員資格を獲得し、退職後ISO認証関連1人コンサルティング業者を設立した。

    年間勤務日数は150日程度だが、退職当時の年俸以上の収入を上げている。金融機関で電算業務を担当していたエヌビー情報技術のカン・ソンス理事は名誉退職後、IT分野専門技術だけをヘッドハンティングする事業を8年目成功的に運営している。多様な技術人力のDBを構築し、金融機関の特性を看破し、顧客が望むITシステム構築とコンサルティングを直接受注したりもし、人力供給サービスも行う。

    今では創業は何も知らずにすると身を滅ぼすという固定観念から抜け出し、誰でも一度ぐらいは試みるべき必須過程になっている。
  • 毎経エコノミー_パク・グァンヒ(株)Rehoboth Business Incubator代表兼韓国ソーホー振興協会長 | 入力 2011-04-20 04:00:11