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[コラム] コムタン店で起きた痴漢事件の被告人は本当に有罪だろうか?

    ソウル瑞草洞(ソチョドン)の最高裁判所庁舎だ。
    自由、平等、正義という文字がぱっと目に入ってくる。

    「自由、平等、正義を具現する」という最高裁判所で先日、コムタン店(牛肉煮込みスープ)事件の被告人に有罪を宣告した。
    コムタン店事件が何なのか知らない人のために簡単な説明が必要だろう。

    2017年、大田(テジョン)のあるコムタン店で集会を終えた両グループが食堂を出る状況で、中年男性が女性のお尻をつかんだという容疑で裁判になって波紋を巻き起こした事件だ。双方の真実攻防が飛び交う中で事件を担当した第一審の判事は、被害者の供述に基づいて有罪判決を下した。

    特に、検察が300万ウォンの罰金刑を求刑したにもかかわらず、前科の全くない、被告人に実刑6か月と40時間の性的暴力治療プログラムを履修し、児童青少年関連機関などに3年間就業制限命令を下したため、波紋が大きくなった。

    起訴した検事や判事らが有罪判決を下した理由は、被害者の供述が一貫しており、嘘をつく何の理由もないからだそうだ。

    検事が罪を立証するのではなく、被告人が自分が無罪であることを立証しなければならない立場なので、法映像分析研究所が「約1.3秒間で周りの人物と被害者である女性の間を歩いていく過程で発生した偶発的な身体の接触が発生した可能性が非常に高い」という意見は受け入れられなかった。

    最高裁判所の判決が出たため、被告人の刑は確定した状態だ。法的にはもう取り返しのつかない痴漢犯になった。しかし、被告人はもちろん、これを見守った多くの人々が有罪を認めていない。司法に対して不信を抱いてるからだ。

    地下鉄で盗撮をした判事がまだ堂々と法服を着ており、性売買をした判事にわずか3か月間の減給措置で済ませたという事実が知られ、この事件も波紋を起こした第一審の判事をかばおうとしてるからだと疑われ始めた。

    さらに、被告人が保釈される過程で保釈を担当した判事が傍聴客が全員外に出てから、被告人の妻だけが残った状況で、「なぜ、あんな文(国民請願掲示板に文)を書いて事を大きくしたんだ…。文を削除するつもりはあるのか?事が大きくなった」という話をして、妻は判事の気分を害したら保釈が棄却されるのを恐れて、軽く話をしてその場を去ったそうだ。

    コムタン店事件の被告人は、韓国で痴漢で拘束された人の中で、被害者と示談に至らない状態で保釈された初めてのケースだ。これを考慮すると、抗告審、上告審を経ても判決の結果はすでに決まったも同然と見れらるほどだ。

    第一審の判事が検事の求刑通り罰金300万ウォンを宣告したとすれば、この事件が韓国社会を分裂させるところまで至らなかった。被告人が悔しく罰金を払う羽目になったとしても、その辺で事件が終わった可能性が高い。

    第一審の判事が、なぜ前科の全くない男性に、それも争いが大きな事件で実刑を宣告したかどうかは本人が直接明かさないかぎり、知ることができない。。

    本当に何が真実なのか、真実を知るにはどうすればいいのか分かりにくい世の中だ。
  • Lim, Chul | 入力 2019-12-12 00:00:00