記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
コラム > 人物

「不可能への挑戦がサムスンDNA」ノ・テムン社長

  • 「私たちには不可能に挑戦して数多くの危機を突破したDNAと底力があります。スマートフォン業界のリーダーとして、Androidエコシステムとモバイル業界の成長を導く『全く新しい革新的なユーザー体験』をサムスンが披露します。今後のスマートフォンは、この10年間に使ってきた携帯電話とは全く別のカテゴリーとしてに分類されるでしょう。ギャラクシーS20とZフリップは、その『新しい10年』を開く最初の製品です。

    • ノ・テムン社長


    サムスン電子のノ・テムン無線事業部長(社長)は11日(現地時間)、米国サンフランシスコで「ギャラクシーアンパック」を開催し、「ギャラクシーS20」シリーズと第二のフォルダブルフォン「ギャラクシーZフリップ」を公開した。

    ノ・テムン社長は昨年の定期人事で無線事業部長に昇進し、今回のアンパックは同氏のデビュー舞台だった。アンパックが終わった後に開かれた記者懇談会で、ノ社長はグローバルスマートフォン市場の成長停滞をサムスンの技術革新と技術力で正面突破するとして自信をうかがわせた。

    ノ・テムン社長は「最近のモバイル」業界の」成長が鈍化しており、内外での」憂慮が大きいのは事実だ」とし、「危機であることは事実だが、これは最長薬の機会でもある」と語った。同氏は就任後のインタビューは今回が初めてだ。同氏は「技術革新と協力、そして効率など三つを通じてスマートフォン市場の(停滞)危機を最長薬で転換させる」と要約した。同氏は特に協力と関係して「消費者が望むもののために、各協力社と手を握ってひとつの方向に進むつもり」だと語った。

    実際にノ社長は新しい核心的製品を出すにあたって、最も重要なことは強力だと強調した。同氏はフォルダブルフォンを何回折りたたむことができるのかなど、多様な新しいフォームファクターを実現できるが、それが消費者にどんな価値を与えることができるのか、異なるサービスコンテンツなどで裏打ちできるのかが最も大きな判断基準」だとし、「何を提供できるのか、パートナー社と協力できるのかが最も重要だ」と説明した。

    ノ社長の協力強化のための戦略的布石は、この日のギャラクシーアンパックでも明らかになった。

    サムスン電子はマイクロソフト、グーグルデュオ、ネットフリックス、スポティファイなどのソフトウェア会社だけでなく、トム・ブラウンのようなファッション企業とのコラボレーションも発表した。同氏は「一度も考えていなかった経験、驚くべき経験、これらを提供することができるのがしっかりとした技術革新だと思う」とし、「顧客が望む方向に協力して最適化していたい」と述べた。同氏はまた「新事業部長として先輩が教えてくれたモバイルの良い伝統を続けて、サムスンの発展とグローバルモバイルエコシステムの革新に貢献できるように最善を尽くしたい」と述べた。厳しい市場環境でも成長を確信するノ・テムン社長は、「フォルダブルフォン」という世の中になかったフォームファクタで「革新的なユーザー体験」を提供することができ、高速・超接続の5G(第5世代)ネットワークと呼ばれる技術革新が今年は本格的に拡散するだろうことをかかげた。

    ノ社長は「Zフリップはフォルダブルフォンの普及とフォルダブルフォンのファッション化を同時に念頭に置いた製品だ。多く売れればいいのだが、新しいカテゴリーを作るあいだは投資が必要」だとし、「当分の間は収益性よりも新しい使用経験、消費者の経験を充足させることを目標にするつもり」だと強調した。サムスン電子は今年を「フォルダブルフォン普及」元年としている。

    ノ社長は「フォルダブルフォンの普及とは、顧客が望む時点で望む製品を、望むだけ買うことができる環境を作ることだ。今年の下半期内にフォルダブルフォンを普及させる」と述べた。

    次期フォルダブルフォンのフォームファクタに対しては言葉を惜しんだが、「技術的にはさまざまな形態を試すことができるが、果たしてそれが消費者にどのような価値を与えるか、サービスのコンテンツは支えとなるのか、楽に携帯できるかが最優先の判断基準」だと説明した。

    ノ社長は「新しい10年は5Gと人工知能(AI)、モノのインターネット(IoT)、マルチデバイスの経験を抜きにして語ることはできない。これらをいかに感じないように(seamless)最適化しながら、製品や生態系を完成させるかが重要だ」と述べた。

    この日、ノ社長はサムスンのハードウェア技術を中心としたグローバルなソフトウェア企業とのコラボレーションを強調する姿を見せた。サムスンがソフトウェア開発をおろそかにするという意味ではない。人工知能が含まれる「シングルテイク」技術やギャラクシーS20ウルトラモデルで可能な100倍の光学ズームのような場合、ソフトウェア技術の発展があったので可能な技術だったわけだ。同氏は「サムスンペイ」のように、サムスンが強みを持つサービスをより深化発展させるという意志も明らかにした。
  • 毎日経済_サンフランシスコ=シンヒョンギュ特派員 | (C) mk.co.kr | 入力 2020-02-12 21:00:18