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[コラム] 漂流する競演

  • オーディション番組が、また投票結果改ざんで波紋を呼んだ。
    『PRODECE 101』や『アイドル学校』の投票結果改ざんの影響が収まる前に、MOMOLANDが投票結果改ざん疑惑を受けている。

    MOMOLANDは2016年7月、ダブルキックカンパニー(現在のMLDエンターテインメント)の練習生10人が競争するサバイバル番組『MOMOLANDを探して』を通じてデビューしたガールズグループだ。Mnetを通じて放送されたこの番組は、放送された当時はほとんど注目されなかったが、MOMOLANDが『BBoom BBoom』で人気を博し、再びテレビで放送され始めた。

    所属事務所は2016年9月初旬に開かれたファイナルミッションに観衆3000人以上を集めなければ、デビューさせないと話したが、ミッション当日公演舞台であるKBSアリーナを訪れた観客は2300人しかいなかったそうだ。当初予定された9月のデビューは水の泡となったが、所属事務所の配慮(?)によってか、その年が暮れる前の11月10日にデビューした。

    紆余曲折はあったが、2018年初めにリリースした『BBoom BBoom』にKBS、SBSなど地上派音楽番組をはじめとする7冠王を席巻し、人気グループに成長した。昨年リリースした『I'm So Hot』、『Thumbs Up』の反応もよかった。

    現在MOMOLANDのメンバーは6人、今は活動していない脱退したメンバーまで合わせると、9人もいる。競演に出場した練習生2人を除いたほとんどがメンバーとして活動したという意味だ。

    競演参加者のほとんどがメンバーとして出場するのなら、競演はなぜやったのかという気がする。
    このような疑問にメインラッパーとメインダンサーを務めたデイジー(柳貞安)が火をつけた。

    1月7日、KBSの取材陣に「自分は(競演番組)の脱落と関係なく、MOMOLANDの合流が決定されており、所属事務所が製作費の名目でメンバーたちに大金を負担させた」と明らかにした。

    また、契約を解約するには、11億ウォンの違約金を支払えという要求を受けたという話も付け加えた。

    これについてMLD側は「デイジー側が専属契約の解約と金銭的補償を要求し、昨年8月からは一方的に連絡が途絶えて行方をくらました」と反論している。現在の状態では法廷攻防が避けられない状態だ。

    放送会社のCJ ENMは「『MOMOLANDを探して』は外注制作した番組で、当社は関与した部分が全くない」と手を引いた状態だ。

    『PRODECE』シリーズに続き、所属事務所の独自オーディションまで投票結果改ざん疑惑を受けて、オーディションの最も重要な基盤である公正性が崩れている。

    公正性を保証する画期的な方策が出ない限りオーディション番組が信頼されるのだろうか。アイドルオーディション番組が再び放送されるのか気になる。もしかしたら韓国社会は公正さを得るために陣痛を経験しているのかもしれない。
  • Lim, Chul | 入力 2020-01-10 00:00:00