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汝矣島がコロナパニック…学習塾で感染

  • 「朝7時から出てきて立っているけど待機番号が100番をこえるなんて、今日中には難しそうなのであきらめて家に戻ってきた。汝矣島住民の半分が列に並んでいるみたい…」汝矣島居住の40代ハン某さん。

    汝矣島に所在する塾で働く講師と受講生2人が「新型コロナウイルス感染症(コロナ19)」の確定判定を受けた中で、30日未明からソウル市永登浦区カトリック大学汝矣島聖母病院選別診療所を訪れた市民が夜明けから行列を作った。


    むしろ「マスク大乱」の初期のように、人波が殺到する危険な状況が再現されているわけだ。前日の夜にも待機時間が長くなり、去る29日の夜には住民の苦情が相次いだことから、アンカラ公園にウォーキングスルー式選別診療所を緊急設置したが需要に比べて役不足だった。一部の住民は近くの銅雀区や鍾路区まで選別診療所を訪問する「遠征隊」が登場したほどだ。

    汝矣島地域のカフェでは、汝矣島のあちこちの選別診療所の待機行列の状況を実況中継する住民が現れる状況になった。

    確定者が出てきた塾があったそのビルの他の塾も、検査結果をリアルタイムで公開している。中学生の親である汝矣島の住民李さん(46)は「いったん去る25~27日にビルの訪問者を中心に検査をするように公示が出たけれど、ほとんどの塾生の家族が検査を受けようとするこので人波が殺到している」とし、「追加で確定者が出ておらず幸いだが、急いで検査を受けたいという焦りが出る」と説明した。

    始業と同時に起きた汝矣島学習塾発コロナ19の恐怖に、汝矣島の住民はパニック状態だった。検査を受けるために人波が殺到し、恐怖が最大化しているようすだ。しかし、実際には汝矣島学習塾関連の確定者は30日午前11時半現在、追加されていない。

    汝矣島住民のキム某さん(50)は、「子供たちは塾に通わず、そのビルにも行ったことはないのに始業して友達が検査を受けるというニュースに衝撃を受けてなだめている」と言う。

    ソウル市は30日午前10時の時点で、ソウル市で発生したコロナ19確定者数の累計は24時間前より9人増えた855人と集計されたと発表した。この日に確定された患者は今回の集計に含まれておらず、新規患者9人はすべて前日の29日に確定した。

    九里市に発生した集団感染患者のうちでソウルでの発生人員の累計は、清潭洞所在の教会信徒の60歳女性(江南区74番)が追加されて8人になった。江南区74番は他の地域の確定者と24日に礼拝を行って、無症状の状態で確定された。

    ソウルで発生した海外感染の新規事例は、バングラデシュから去る27日未明に入国した59歳の男性(江南区73番)と米国から去る18日に入国した17歳の少年(道峰区19番)の2人だった。このうち道峰区19番は入国後の20日に受けた検査では陰性だったが、自己隔離を解除する予定を控えて受けた再検査で陽性反応が出た。この患者と一緒に入国した、雙門3洞で一緒に暮らしている弟(道峰区16番)は去る20日に確定した。

    また、ソウル市鍾路区新營洞に住む26歳の女性(鍾路19番)、可楽本洞に住む小学6年生(12歳)男児(松坡区49番)、聖水2街3洞の飲食店「名家タクハンマリ」の従業員の60歳女性(城東40番)、城東区で検査を受けた長位洞に居住する51歳男性(城北29番)、新村洞に住む32歳女性(西大門区26番)、驛村洞に住む27歳男性(恩平区35番)などもこの29日に確定した。

    鍾路区19番の患者は28日に確定された28歳男性(江北14番)と接触して感染したと推定される。江北14番の感染経路は当局がいま確認している。この確定者の動線には鍾路区付岩洞の韓国大学生宣教会(24~25日)が含まれた。

    松坡区49番患者は25~28日にテコンドー道場、26日と28日は数学塾などに行ったことが分かった。この患者の母親である48歳女性(松坡48番)は、ソウル市蘆原区のラファ治癒祈祷院に行ってきた後の去る28日に確定した。

    城東区40番の患者は18日から症状があったにもかかわらず、27日まで毎日午前11時から12時間のあいだ食堂で働いていたことが分かった。

    ソウル発生の累計855人の患者のうちで4人が死亡し、224人は隔離治療を受けており、627人は完治判定を受けて退院した。

    一方、中央防疫対策本部は30日0時の時点でコロナ19の新規感染者は39人増え、累積で1万1441人と発表した。新規感染者数が40人を下回ったことは去る26日以降で4日ぶりだ。地域感染が27人であり、海外流入が12人だ。検疫の過程で感染した事例は5人だ。

    新規感染者数はこの22~24日の三日間は20人台だったが、25~26日は10人台に落ち、27日には「富川クーパン物流センター」勤務者を中心に感染者が追加して40人に増え、28日79人、29日58人に急増した。去る4月5日(81人)以来で初めて新規感染者が70人を超えた。クーパン物流センターに関連する感染者は、23日の最初の患者発生後から29日昼12時まで累積102人に達した。死亡者は追加されず、総269人を維持した。

    この日0時の時点でのコロナ19致命率は2.35%だ。年齢別では、50代以下では致命率が1%未満だが、60代2.78%と70代10.90%そして80歳以上は26.31%となった。完治して隔離を解除された確定者は35人増えた1万398人で、治療中の患者は4人増えた774人だ。

    前日にコロナ19の検査を受けた人は1万7781人で、累積検査は90万2901人だ。このうち86万5162人が陰性判定を受け、残りの2万6298人の検査が進行中だ。
  • 毎日経済_イ・ハンナ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2020-05-30 14:23:16