記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
コラム > オピニオン

【韓国コラム】新型コロナウイルスとパンダの交尾

  • 窓の外、秋晴れの秋空を見ていると急に香港動物園のパンダが赤ちゃんを産んだのか気になる。
    香港オーシャンパークの14歳の同い年のジャイアントパンダが交尾に成功したというニュースを聞いてから数か月が経ったが、その後どうなったのかを知らせるニュースが出ていないたからだ。

    気になることが多いと思われるかもしれないが、追加報道がないため、いい知らせがないと感じるのは当然のことだろう。パンダの妊娠期間が最長160日だというので妊娠していたら出産の知らせを聞いてもおかしくない時期だと感じる。

    この動物園のパンダが交尾をしたのは、なんと10年ぶりのことだそうだ。

    その間、龍仁(ヨンイン)のエバーランドで8歳の雄、7歳の雌パンダの間に197グラムの子パンダが生まれた。

    パンダは全世界的に約180匹だけが残っている絶滅危機の動物だ。可愛い外見と特異な食習慣でなかったら、もう絶滅していたかもしれない。もしかすると逆に人々の関心も引かず自然の森で思う存分、子を生んで育てながら旺盛に暮らしているかもしれない。

    パンダを飼うのは、かなり難しい動物だ。消化の良い肉をおいしくない*という理由で拒否し、竹だけを食べる極端な偏食をする。竹でも自分が食べる種類だけ食べる、とても気難しい食性の持ち主だ。 1年に10億ウォンほどの賃貸費用に飼育員と竹の子を空輸するのにかかる費用を合わせると、数十万~数億ウォンは優にかかる。そのためパンダがいるならその動物園はA級に分類される。

    * 途方もない巨額を投じてパンダの遺伝子を分析した結果、パンダは遺伝子に変異が生じ、肉のうまみを感じないそうだ。

    お金の心配はなさそうな三星(サムスン)グループ系列のエバーランドでも、1994年に雌雄一対を持ち込んできたが、通貨危機に見舞われた1997年に中国に返還したことがある。今回出産したパンダのペアは、2016年のオープン40周年を記念して新たに持ち込んだものだが、それまでパンダ夫婦(?)が食べてしまった竹が40トンにも及ぶそうだ。
    パンダの交尾が人々の関心を引く理由はパンダの個体数が少ないからだろう。なかなかカップルになろうとしないという理由もある。恋愛に関心がないため中国ではパンダたちの交尾を助けるポルノまで作ったという信じられない話も出回るほどだ。

    映像を見せると、毎回交尾をしなかった雌が関心を示し愛を分かち合えるようになったそうだ。
    野生では見ただろうが動物園ではなかなか見ることができず本能まで消えてしまったのだろう。

    エバーランドでの出産と香港動物園の交尾は新型コロナウイルスと関係性がある。

    人間以外の動物には脅威とならない新型コロナウイルス。歩いて寝て木に登って交尾をするのか見に来る人間たちが減りストレスが吹っ飛んでしまい自然の習性が元気を取り戻したのだろう。
  • Lim, Chul | 入力 2020-09-18 00:00:00