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【韓国コラム】もしハングルが存在しなかったら

  • 韓国人にとって天高く馬肥ゆる秋は、まさに天の祝福だ。
    赤い日*がたくさんあるからだ。

    * 韓国のカレンダーで祝日は赤い数字で書かれる。

    いつも遊んで過ごすのは普通だが、今年は本当にいい時期に出会った。
    5連休を楽しんだのが先週なのに、ハングルの日(10月9日)でまた3連休を楽しむようになったからだ。有給休日が多すぎるという企業の不満を受け入れて1990年から法定公休日から除外された。

    ハングルの日を遊ぶことができなくなると心を痛めた人たちが1991年「祝日に再指定せよ」というデモを起こしたりもした。10月9日が再び赤い文字で書かれた13年までハングル学会など関連団体の闘争(?)が絶えず提起された。直接請願する団体は多くなかったが「遊びたい」という民間人の暗黙の支援を受けているので政府としてもかなり頭の痛いことだっただろう。

    「ハングルの日」が再び国慶日に復帰した背景にはハングルと関連した政府省庁だった当時の教育人的資源部長官が副首相級に格上げされた点も作用したと思う。長官級としては経済副首相を兼任する企画財政部に対抗することが難しかっただろう。

    再び公休日になると、ハングルの日に対するネットユーザーの関心も高まった。多くのホームページが自分のロゴをハングルに変えたりする。ポータルサイトでは正書法コンテストが開かれる。


    ポータルに載せられた問題を見て、これが正しいのか、あれが正しいのかを悩み自分のハングルの実力に嘆く人もたまにいるだろう。

    14の子音と10の母音の計24の基本字母で構成された音素文字は自然に作られたものではなく、朝鮮第4代国王の世宗大王が臣下の反対を押し切って作った文字だ。映画やドラマとして数多く作られるほどハングルの創製は容易ではなかった。

    もしハングルが作られていなかったら、どうなっていただろうか?。

    漢字の音と訓を借り受ける吏読文字が広く使われて、日本の仮名も借用したはずだ。20世紀後半には漢字と英語を混用する表記法が登場した可能性が非常に高い。

    漢字よりは多少簡単だが、A、E、I、O、Uの5つしかない英語母音に韓国語を1対1で対応させることができないので読み書きを学ぶのは難しいだろう。当然、文盲者も多くなり、学んだと言って威張る人々の横暴は学ばなかった人々を苦しめたはずだ。韓国経済の成長速度も非常に遅く進んだだろう。

    そして何より筆者がこの文を書くことはできないだろう。
  • Lim, Chul | 入力 2020-10-09 00:00:00