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韓、「通貨危機」後で初のマイナス成長

昨年の経済成長率-1% 


    昨年、韓国経済はコロナ19で打撃を受け、1998年の通貨危機以後で初めて国内総生産(GDP)が前年よりも減少した。

    26日、韓国銀行は昨年第4四半期および年間実質GDPの速報値を公開し、昨年のGDPが前年比で1.0%減少したと発表した。これまで韓国の年間GDP成長率が逆に向かったのは、1980年(-1.6%)と1998年(-5.1%)の2度しかなかった。 1980年は第2次石油ショックの影響であり、1998年には通貨危機の影響だった。昨年はコロナ19の衝撃を避けることができず、歴代3番目で経済が後退した。

    韓国銀行のパク・ヤンス経済統計局長は、「金融危機の直接的な打撃を受けた2008年第4四半期から翌年3四半期までの成長率が前年同期比で-1%だった」とし、「コロナ19の衝撃は金融危機当時ほどだと見なすことができる」と評価した。しかし大多数の海外主要国に比べ、成長率の下落幅は小さい方だ。経済協力開発機構(OECD)は、昨年の米国の成長率を-3.7%で日本は-5.3%、ドイツも-5.5%と予想している。

    昨年の経済はコロナ19で内需が壊滅的な打撃を受けたなかで、企業が輸出と投資で事実上は韓国経済を食べさせて生かしたという言葉に要約できる。年間成長率の構成をひも解いてみれば、民間消費(-5.0%)、建設投資(-0.1%)などの主要部門が前年比でいっせいに減少した。特に民間消費は社会的距離の確保の余波で、1998年(-11.9%)以来の大幅な減少となった。

    各企業は難しい中でも金を撒いて、成長率を守る「一等功臣」になった。昨年の設備投資は半導体・ディスプレイ・機械設備投資が奮闘して6.8%急増した。輸出もそれなりに役割を果たした。輸出は昨年第2四半期に16.1%急減した後、半導体と自動車が中心になって第3・第4四半期にそれぞれ16%と5.2%成長し、年間で2.5%の減少にとどめた。

    切羽詰まった政府が積極的に支出を増やした点も無視できない。昨年は政府消費が5%急増したが、政府部門の総支出が成長率を1%ポイント引き上げた。

    韓国銀行は今後の景気状況を楽観できないと憂慮した。パク局長は「コロナ19の第3次流行の影響が今も影響を与えている」とし、「年間成長率が当初の予想より良かったとしても、コロナ19の影響からは脱しにくい」と語った。
  • [キム・ジョンファン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2021-01-26 17:54:32