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新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
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  • タイトル
    背筋ブレーカー(脊髄ブレーカー) :등골브레이커
  • 解説
    ハングル:등골브레이커

    ハングル発音:トゥンゴルブレイカコ

    意味:両親が骨を砕いて働くように仕向ける子どもや、そのような子どもが欲しがる高価な商品のこと

    解説:韓国語のトゥンゴル(등골)には背筋、脊髄、背骨という意味が全て含まれている。背骨(脊髄)が抜けるほど(등골 빠지게)働くという言葉を聞いたことがあるか。苦労して気力が尽きるほどに働くという意味だ。牛や馬の代わりにすきを背負って畑に行く姿が自然と連想される。

    高価な服を買ってくれとねだり両親の背骨を曲げる世間知らずの子どもたちが少なくない。しかしどうしようもない。流行に敏感な年齢で同じ世代に後れを取らないようにしたい切迫した心情を鞭で操ることもできない。

    昔と違い近頃はせいぜい子どもが1人か2人だから、子どもが望むのであれば何でもしてあげようとするのが最近の親たちだ。アメリカのフットボール選手ハインズ・ワードは夫と離婚した母親のもとで育ったのだが、彼女は工場で少ない賃金をもらいながらも息子には高価な服と靴を買ってくあげたそうだ。学校の友達に引けを取らないようにと願う母親の心が現れてはいないか。

    とにかく、このように親を骨が抜けてしまうほど働かせる子どもに買って与えなければならない高価な商品や高級ブランドに加え流行にのって庶民の家計を傾かせるものが背骨(脊髄)ブレーカーだ。(ブレーカー : 英語で「壊す人」の意)

    この言葉は、 2011年頃にノースフェイスのダウンジャケット(韓国ではペディングと言う)が10代の若者の間で流行してから生まれたものだ。当時はノースフェイスのジャンパーを価格帯別に分けてランクを付けた。 25万ウォンの製品が「パシリ」 、 30万ウォン台は「中上位圏」 、 50万ウォン台「チンピラ」、 60万ウォン台「遊び人」または「背骨(脊髄)ブレーカー」 、 70万ウォン台は「大将」。

    ここで60万ウォン台の製品のランクを見てみる必要がある。ランクが二つある。財閥の子息が着ると遊び人として扱われるが、庶民が着ると親を捕食する背骨(脊髄)ブレーカーになる。確かに大金持ちは服を買うのに数百万​​ウォンぐらい使ったからといって瞬きすらしないだろう。背骨(脊髄)が抜けるのは庶民の話だ。

    芸能人が着たダウンジャケットから始まった背骨(脊髄)ブレーカーが、最近はバッグや靴から化粧品にまで拡張される傾向にある。韓国の女子学生の間で輸入化粧品が流行し化粧品にもランクがついた。エスティローダーやSKⅡなどの輸入化粧品を使う女子学生はエルフ(妖精) 、韓国産高価化粧品を使えばヒューマン(人間) 、女子学生を対象に作られた低価格の化粧品を塗るとオーク(怪物)と呼ばれるなんて全く目の回る世の中だ。