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仁川の園児虐待事件をうけ、全国保育園のCCTV設置義務化を推進


去る8日、仁川市延寿区の保育園で保育士のヤン某氏(33)は、4歳の女児の頭をたたきつけた事件で国民世論が沸騰するやいなや、政府と政界はあわてて対策を打ち出した。保健福祉部のムン・ヒョンピョ長官とセヌリ党のキム・ムソン代表は16日、ソウル市江西区所在のドリーム保育園を訪問した席で、「保育園児童暴力根絶対策」を発表した。去る13日に保育士の児童虐待動画が世間に知られてから3日めだ。

対策には全国4万3000カ所を上回るすべての保育園で、CCTVを義務的に設置するように強制する規定が含まれている。保育園は親が要求する場合、いつでも関連する動画を義務的に閲覧・提供しなければならない。福祉部によると、現在CCTVが設置されていない全国3万4000カ所の保育園がこれを履行しなければならない。

この政策は数年のあいだ政府が推進したが、保育園の財政負担と保育士の人権侵害などの論理に遮られて漂流していたものだ。しかし今回の事件の後、児童の人権を強調した世論が広がると、政府は迅速に法改正の過程を経て、すべての保育園にCCTVの設置を推進するという計画を明らかにした。

これとともに、児童虐待行為が一度でも摘発されれば当該の保育園の運営停止・閉鎖と、保育士の資格停止をただちに処分できる「ワンストライクアウト制度」が導入される。現行制度は処分の時点などの規定が不備なことから、司法的な判断に依存して運営停止および資格停止処分を下したがこれを改善したわけだ。

また施設長の責任を強化するために、児童虐待が行われた保育所の院長は永遠に保育園を設置・運営したり勤務できないように、処罰規定が強化される。

政府は今月中に具体的な実行案を盛り込んだ「保育園児童虐待根絶の詳細対策」を発表する予定だ。イ・ギイル福祉部保育政策局長は、「はやい時期に乳幼児保育法と周辺法令を改正して、すぐに制度を施行できるように推進するつもり」だと語った。
  • 毎日経済_パク・ユンス記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-01-16 15:50:27




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