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アメリカに移住してきた移民が最も多い国はどこ?

ドイツ系4600万人で最も多く 

アメリカに移住した移民が最も多い国はどこだろうか。一般的にはメキシコや中国、あるいはイギリスと予想するが、実際には、ドイツ出身が最も多いと、イギリスの日刊紙エコノミストが8日に報道した。

2013年に実施された米国の人口調査によると、ドイツ系アメリカ人は総4600万人で、民族別に移民者を分けた時、最も多いことが分かった。アイルランド系の3300万人、英国系の2500万人よりもはるかに多かった。特に米国北部地域に多かったが、ウィスコンシン州は41%がドイツ系の祖先をもっていた。これは、ドイツ人が早くからアメリカに移民してきており、アメリカの社会に自然に溶け込んだからだとエコノミストは分析した。米国にドイツ人が最初に来た時は1607年までさかのぼり、1820年から1914年の間に約600万人のドイツ人がアメリカに移住した。

ドイツ系アメリカ人が立てた企業も多い。ファイザー、ボーイング、リーバイスジーンズなどが代表的だ。米国のビール会社であるバドワイザーもドイツ人の移民が立てた企業だ。

ドイツ人は米国社会によく混ざっており、ドイツ系というのがあまり表にあらわれていない。米国政界の大物である米共和党のジョン・ベイナー下院議長がドイツ系であることを知らない人は多い。また、ランド・ポール上院議員も同じだ。

これは、第1次、2次世界大戦を経て、米国内のドイツ人たちが息を殺して過ごしてきており、政治的な影響力も弱かったからだ。自分たちで団結して積極的に政治的な声を出したギリシャやアイルランド出身の移民とは異なり、ドイツはロビー集団がなかった。2010年になって、米国議会でドイツ人のための利益団体が生まれた。最近、ドイツの地位が上昇し、米国内でのドイツ系の地位も上昇している。

5年前には、初めてワシントンDCにドイツ系アメリカ人の博物館ができた。ドイツ製の製品が米国で人気を集めており、アメリカ人のドイツ旅行も増えた。来る9日にはメルケル首相がバラク・オバマ大統領と米ホワイトハウスで会う予定だ。
  • 毎日経済_イ・ドクジュ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-02-08 13:03:11




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