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イケア鉛筆泥棒、無料の鉛筆2年分が3か月にして底をつく

20~30本ずつ持ち去る…市民の意識が惜しい 

去る1日、会社員のアン某さん(28・女)はイケア(IKEA)光明店を訪問して目撃した光景に眉をひそめた。前にいた20代の若者2人が売り場に備えつけてあるイケアの鉛筆を、それぞれ20~30本ずつカバンに入れる姿を見たからだ。アンさんは「備えつけてある物を大量に持って行く姿は印象が悪かった」とし「あのように備品を持って行ってしまえば、必要な人が鉛筆を使えないではないか」と述べた。

アンさんの心配は現実になった。イケア光明店が準備した鉛筆が開店から52日が経った8日、底をついたのだ。すでにインターネットコミュニティとソーシャルネットワークサービス(SNS)上では「イケア鉛筆泥棒」という言葉が行き交っている。「イケア鉛筆泥棒」は、「コストコ玉ねぎ泥棒」を言い換えた言葉で、イケア側が無料で提供している鉛筆を根こそぎ持って行く一部の顧客を皮肉った言葉だ。昨年、コストコのフードコートでホットドッグを購入した人に提供されている「みじん切りの玉ねぎ」をビニールパックやタッパーに入れて大量に持って行くチンサン顧客(*)の姿が非難されたことがある。

イケア側は「鉛筆を全て使い果たし、備えつけられずにいる状況は事実だが、本社に注文したため、9日や10日に鉛筆が到着する予定だ」と説明した。

ある匿名のネットユーザーは、「国家競争力は先進国の近くまで達しているのに、市民意識が劣っていないか自問したくなる」と述べた。また他のネットユーザーは、「外国では2年間使う量だというのに3か月もたたない間になくなるとは、どれだけたくさん持って行ったのか」と述べた。

亜洲大学社会学科ノ・ミョンウ教授は「競争の激しい社会で生活しているため、機会が与えられた時に享受しなければ損害を受けるという意識が蔓延している」とし「特に大量に鉛筆を持って行って、これを恥もなくソーシャルネットワークサービスなどに公開する行為は市民意識の欠如として見ることができる」と批判した。

(*)チンサン顧客 : 一般的な社会通念上の常識水準を超えた行為をする顧客
  • 毎日経済 キム・シギュン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-02-10 04:01:03




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