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コリアナウ > スポーツ > LAドジャースの中継難、2015年には解決されるのか
問題を1つ。次の中で2014年LAドジャースの試合中継を自宅で見ることに一番苦労した人物は誰か。
1.ソウルに住む会社員Aさん。2.NYに住む留学生Bさん。3.『タイム・ワーナー・ケーブル(以下、TWC)』に加入していない70%のLA居住者たち。
全員が予想するだろうが、答えは3番だ。韓国ではドジャースのほとんどすべての試合がケーブルで中継された。さらにリュ・ヒョンジンの試合は特別な状況を除いては地上波に乗った。TVがなければインターネットでいくらでも中継を見ることが出来る。NYでは『MLB.com』のゲームデー中継を通じて動画で試合を見ることが出来る。
しかし、LAは違う。独占中継権を保護する「ブラックアウト」政策のためにLA地域ではMLBホームページの動画中継でドジャースの試合を見ることは出来ない。TVでは全国中継ではない以上、ドジャースの中継権を持ったTWCが持つチャンネル「スポーツネットLA」を通じてのみ試合を見ることが出来る。
「スポーツネットLA」がすべてのケーブル加入者に供給されれば良い話だ。しかし、その問題を解決できなかった。2014年から25年間80億ドル規模で中継権を契約したTWCが『ディレクTV』をはじめとした他ケーブル事業者たちとの再販売契約に失敗したためだ。
このため、昨シーズンTWCに加入していない70%のLA市民たちはドジャースの中継を見ることが出来なかった。
こうしてみると笑うことができない場面も作られた。リュ・ヒョンジンの試合中継で特需をあげていたLAコリアタウン内の韓国人食堂は「闇の経路」を通じて中継を引き寄せるために冷や汗をかいた。「ドジャースの声」ビン・スカリーもTWC顧客ではないという理由で自宅で自身の中継を見ることが出来なかった。
この間、TWCと他の業者は泥沼の戦いを継続させた。TWCは広告を通じて「自身のケーブル業者にスポーツネットLAを入れるように抗議せよ」と視聴者を煽った。ディレクTVを前面に出した他の業者たちは「TWCの戦略にははまらない」と不動の姿勢を固守した。
見かねた周辺から立ち上がりもした。7月にはカリフォルニア地域委員のブラッド・シャーマンをはじめとした6人の国会議員が連邦通信委員会トム・ウィーラー委員長に書簡を送り、ケーブル業者間の葛藤解決を促した。9月には当時コミッショナーだったバド・セリグがLAを訪問した席で「膠着状態を解決するために出来ることは全て行う」という言葉を残した。
2015年にはどうだろうか。首長が変わったMLB事務局は慎重な姿に転じた。マンフレッドは先週「ESPN」記者たちと持ったインタビューにて「これは基本的に業者間の問題だ。私たちが誰かを説得する権利はない。ドジャース球団とこの問題に対する論議は継続している。ドジャースも心配しており、私たちもそうだ。しかし、交渉の席に私たちが座る場所はない」と一歩引き下がった。
国会からも書簡を送ったが、特別な行動に続くものではない。ESPN LAは「政治界ではこの事案についてとても深く介入することは望んでいない」と説明した。
方法はひとつ。結局は一方が白旗を上げるしかない。ESPN LAは「2015年の中継権問題が解決されれば、これは公共の圧迫、市場の力、一般常識が作用した結果」だと結局はどちらか一方が圧迫を耐えるほかにないと予想した。