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ナッツリターン事件、航路変更罪が認められ趙顕娥前副社長に「懲役1年」宣告


  • ナッツリターン事件、航路変更罪が認められ趙顕娥前副社長に「懲役1年」宣告
ナッツリターン事件で起訴された趙顕娥(チョ・ヒョナ)前大韓航空副社長に懲役1年の実刑が宣告された。

ソウル西部地法(地裁)第12刑事部(オ・ソンオ部長判事)は12日、チョ前副社長裁判の最大の争点だった航空機の航路変更罪を有罪判決とし、「被告人が本当に反省しているのか疑問」と、このように宣告した。

裁判部は「航空保安法第42条航路変更は空路だけでなく、離陸前の地上まで含まれていると解釈するのが妥当だ」とし「出発のためにプッシュバック(搭乗ゲートから特殊車両を利用して後方に移動すること)を始めているにも関わらず、停止させてパク・チャンジン事務長を降ろさせた後に出発したことは、進行方向から外れた航路変更に該当する」と判示した。

チョ前副社長の弁護人は、航空機が搭乗ゲートからわずか17メートル移動しただけだと強調した。また、航路の明白な規定がない状況で地上路まで航路に含む解釈は罪刑法定主義に反すると主張した。

しかし、裁判部はこれを受け入れなかった。

裁判部は「運航していることを知らなかった」というチョ前副社長側の主張に対しては「案内放送とシートベルトランプが点灯していた点などを通じて出発の準備を終えたことを知っていたと思われる」とし「すでに出発したという趣旨の話を聞いても、航空機を止めさせた点、他のファーストクラスの乗客も運航しているという事実を知っていたことなどを見たとき、航空機の航路変更罪が認められる」と説明した。

また、「被告人のせいで24分ほど出発が遅れ、他の航空機運航を妨げており、衝突の可能性があった」とし「副社長として乗務員の業務排除とスケジュール調整の権限があっても、これは搭乗前に適切な手順を踏む必要があるもので、指揮・監督権を超越することはできない」として、航空機安全運航阻害と暴行嫌疑と業務妨害も有罪と見た。

一方、国土交通部の調査を妨害した疑いは証拠不十分で認められなかった。

裁判部は「調査官がヨ常務に調査結果を単純に漏洩したほかに、チョ前副社長とヨ常務が共謀して有利な調査結果が出るようにした明確な証拠がない」と述べた。

この日、チョ前副社長は以前の公判とは異なり、顔を上げたまま裁判を見守ったが、裁判の終わりに涙を流した。

一緒に起訴されたヨ大韓航空客室乗務本部常務とキム国土部調査官にはそれぞれ懲役8か月と執行猶予が宣告された。
  • 毎経ドットコム デジタル ニュース局/写真=MBN | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-02-12 18:00:14




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