トップ > コリアナウ > 社会 > 位置情報共有アプリの加入者一日で50%急増、「姦通罪」の廃止による社会の変化

位置情報共有アプリの加入者一日で50%急増、「姦通罪」の廃止による社会の変化

私設興信所・携帯電話の復元業者、喜色満面 / 離婚慰謝料の上昇予想に保険会社は緊張 

  • 位置情報共有アプリの加入者一日で50%急増、「姦通罪」の廃止による社会の変化
憲法裁判所が刑法241条「姦通罪」を違憲と決定し、これから韓国の社会に多くの変化をもたらすことと予想される。いまや姦通は刑法上の犯罪にならないので、姦通申告が入っても警察が現場を襲う姿は消えるようだ。

したがって、不倫の証拠収集業者は仕事が増えるだろうという期待に、喜色を浮かべることだろう。国家はもはや離婚の証拠を確保してくれないので、これからは配偶者の浮気が疑われる場合は、興信所で人を雇って物証を確保するのが最も効果が大きいと思えるからだ。

私設の携帯電話復元業者も、活況を見せるものとみられる。名義者以外の携帯電話のメッセージやカカオトークの復元は違法だが、所有者が変わると私設業者で復元が可能だ。ある関係者は、「わざわざトイレの便器に落として故障させて、夫に携帯電話を新たに購入させた後にメッセージを復元するケースがしばしばある」とし、「妻が新たに契約すれば、違法な情報収集ではない」と説明した。

配偶者の位置情報を確認するためのサービスがすでに人気を集めている。家族間の位置情報を共有するアプリケーションの「ファミー(FAMY)」は、姦通罪が違憲という憲法裁判所の決定が出た去る26日、加入者が急増した。ファミーを運営するスパーク(SPACOSA)社のチョ・ウジュ代表は、「平素は新規加入者が2000人レベルだが、26日の一日だけで3000人が登録して50%近く増えた」と説明した。加入者が増加した正確な理由をつかむことは難しいが、姦通罪廃止が決定された後に、不倫が疑われる配偶者を監視する用途で、位置追跡サービスを希望する人が急増したという解釈が提起される。

弁護士業界は、だいたいに愉快でないという反応を見せる。姦通罪は最近になって実刑率は1%にとどまるが、弁護士にはそれなりに大きな市場だったからだ。いったん姦通で現場を抑えられると、和解金として1000万~3000万ウォンほど差し出すが、5~35%ほどが弁護士に回るので和解金報酬はかなりよかったが、このような収入を期待することは困難ではないかという分析もある。

姦通罪が消えるやいなや、保険業界も緊張している様子がありありと見える。姦通の和解金がなくなれば、離婚慰謝料を上げなければならないという主張が出てきているからだ。離婚慰謝料と保険にどんな関係があるのかとしたいが、問題は別にある。離婚慰謝料を上げれば、自然に交通事故死亡慰謝料も上げなければならない。いくら不倫が憎くても、家族を失った喪失感にはおよばない。離婚慰謝料は最大3000万~5000万ウォン、死亡慰謝料は最大8000万ウォンだ。離婚慰謝料が少し上がっても、死亡慰謝料は億の台に上げなければならない。保険会社は慰謝料の支出が増えれば、収益を合わせるために保険料を上げるしかない。

株式市場では、姦通罪廃止の恩恵者としてされて苦笑を誘っている。姦通罪廃止によって心理的な制約が解消されるだろうという予測が出て、韓国内コンドーム市場1位のユニドス(unidus)は26日から二日間、毎日10%以上あがっている。

登山に行って不倫を犯す男女が増えるのでアウトドア衣類社が有望だという予測から、これから最も有望な産業は宿泊業界だという話まで出回ったが、該当の業界は不快だという意見を表明した。コーロン社の関係者は、「姦通罪の違憲決定がアウトドアの売上げとどんな関係なのか分からない」という反応を見せた。新村駅近くのAモーテルの関係者も、「利用が少し増えるかも知れないが、猫も杓子も不倫に飛び込むだろうか」と反論した。
  • 毎日経済_キム・ギュシク記者/イ・ヒョンジョン記者/キム・シギュン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-02-27 15:52:55




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア