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どうなる韓米関係…従北主義者による駐韓大使の襲撃


米国を代表して韓国に駐在している駐韓米国大使が従北性向の文化団体の代表から奇襲攻撃を受ける史上初の事態が起き、これからの韓米関係が新たな試験台に上げられた。

5日、外交部と警察によると、マーク・リパート駐韓米国大使はこの日の午前7時40分頃、世宗文化会館世宗ホールで開かれた民族和解協力汎国民協議会(民和協)主催の講演会の講義の準備中に、ウリマダンドクトチキミ代表の金基宗(キム・ギジョン)氏(55)が振り回した凶器により顔と左手首部位を負傷した。これにより、右の顔の頬骨から顎まで長さ11センチ、深さ3センチの傷を負った。リッパート大使は、これを縫合するために新村セブランス病院で80針を縫うなどの緊急手術を受けた後、安静にしている。

リッパート大使はこの日の午後、自分のツイッターに「調子はいい、非常に良好な状態(Doing well&in great spirits)」と明らかにした。彼は続いて「韓米同盟の進展のために早期に復帰する」とし、韓国語で「一緒に行きましょう!」と書いて投稿したりもした。

リッパート大使はオバマ大統領を上院議員時代の2005年から補佐してきた最側近のうちの一人だ。

現場ですぐに警察に逮捕されたキム氏は、過去にも駐韓日本大使を暴行しようとしていた人物で、2006~2007年の間に8回にわたって訪朝した履歴を持っている。

逮捕後、彼は「講演に招待されてから10日間(犯行を計画した)」と事前に緻密に犯行を準備したことを打ち明けた。警察は対共と対テロ業務を担当してるソウル中央地検公安1部の指揮を受けて、キム氏の自宅とオフィスを家宅捜索し、近いうちに拘束令状を申請する方針だ。

中東歴訪中にアラブ首長国連邦(UAE)を訪問中の朴槿恵(パク・クネ)大統領はこの日の午後2時20分(現地時間・韓国時間午後7時20分)リッパート大使と通話して慰労の意を伝えた。パク大統領は、「驚きを禁じ得ない。心が非常に痛い」とし「特に数年前に似たような経験をした立場からリッパート大使がどれほど大変な思いをしたのか理解できる」と述べた。続いて「このような暴力行為は決して許してはならないものであり、わが政府は迅速な捜査を含めて必要な措置を厳正に取っていく」と述べた。これに対してリッパート大使は「温かいお言葉を聞けて光栄だ」と韓国語で挨拶して「韓米同盟が韓半島の平和と繁栄のために、重要なことを常にともに行っていく」と答えた。

青瓦台(大統領府)は、キム・クァンジン国家安全保障室長の主宰で緊急国家安全保障会議(NSC)常任委員会会議を開き、米国大使襲撃に伴う今後の対策と対応措置を議論した。

政府もチュ・ギョンホ国務調整室長主宰で緊急関係次官会議を開き、徹底した真相調査と駐韓外交使節の施設と要人の安全管理強化対策を議論した。

米国国務省は、事件直後、コメントを介して「このような暴力行為を強く糾弾する」とし「今回の事件が韓米同盟に影響を及ぼさないように、両国の関係をしっかりと固めていこうと述べた」と強調した。

一方、ホン・サドク民和協代表常任議長はこの日、襲撃事件に対する責任を負って電撃辞意を表明した。
  • 毎日経済_キム・ギジョン記者 / イ・ジェチョル記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-03-05 18:29:31




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