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「ナッツリターン」でナッツ提供の乗務員が米国で趙顕娥前副社長を提訴


趙顕娥(チョ・ヒョナ)前大韓航空副社長の「ナッツリターン」事件当時、マカダミアナッツをサービスしたキム・ドヒ客室乗務員が11日、アメリカニューヨーククイーンズ裁判所に民事訴訟を提議した。

キム氏は韓国ではないアメリカの裁判所に訴状を提出したことは、アメリカ法院が韓国よりも精神的被害補償などに対して多くの金額を保全してくれる可能性があるためだと、法曹界は見ている。いわゆる懲罰的損害賠償を期待できるというものだ。懲罰的損害賠償とは、故意的で悪意的に不法行為をした加害者について被害者が負う損害よりも、より多くの金額を保証するようにすることを言う。もし、アメリカ法院がキム氏の手を上げるならば、韓国で数百万ウォンのラインにとどまる賠償金が数十倍に増える可能性がある。

1992年のマクドナルド事件が懲罰的損害賠償の代表的な事例だ。ある老婆がマクドナルドのドライブスルーを通じてコーヒーを購入した後、太ももと尻に3度の火傷を負う事故に遭った。これに老婆はマクドナルドを相手に訴訟を提議し、陪審員団はマクドナルドが老婆に286万ドル(約30億ウォン)を賠償せよと請求した。陪審員団側は16万ドルは治療費に、270万ドルはマクドナルドが過度に熱いコーヒーを販売して危険を見逃した誤りがあると主張した。

これについて裁判所は「マクドナルドがコーヒーが熱いということを表示しなかった」とし、「またコーヒーの温度が業界基準よりも高かったが、これを見逃したことが問題」だと判決し、64万ドル(約7億ウォン)の損害賠償を宣告した。この判決が以降、紙コップに火傷を防止するカップスリーブが作られ、「コーヒーが熱いのでお気をつけください」という文言も記載された。

現在キム氏は18日まで病気休暇を申請した状態だ。またチョ前副社長がキム氏と共にパク・チャンジン事務長にそれぞれ1億ウォンを供託したが、受け取らなかった。

大韓空港側はこれについて「アメリカ法院に受け取られたという事実は確認したが、まだ会社に(訴状が)到着しておらず、公式的な立場を明かす段階ではない」と明かした。
  • 毎日経済ドットコム チュアン・ジュヨン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-03-11 18:54:37




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