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出所者の社会生活再出発を「ハグ企業」が助ける


  • 出所者の社会生活再出発を「ハグ企業」が助ける
江原道洪川で生まれ、母子家庭のもとで育ったAさん(22)の幼少期はいつも孤独で貧しかった。

長い彷徨と非行の末、彼に残ったものは前科者という烙印だった。酒屋で友人の金300万ウォンを奪った罪でAさんは昨年5月まで丸1年を刑務所で過ごさねばならなかった。一日でも早く金を稼いでうんざりする貧困から抜け出したかったが、学んだことが少ない彼が出来る仕事といえば、日雇い労働だけだった。

そのとき、手を差し伸べたのは受刑者の教育を通じて縁を築く法務保護福祉公団だった。公団の世話によって安定を取り戻したAさんは、出所者たちを採用するある建具製造会社の面接を経て、堂々と合格した。彼は最近、社内アイデア大会にて賞を受けるなど同僚と共に仕事をする喜びを分かち合っている。

社会に出た出所者たちを温かく包み込んでやる「ハグ(Hug)企業」認証制度が今年で導入3年目を迎えた。現在まで、ソウル、大田、大邱、釜山、光州など全国各地にて認証を受けた20のハグ企業が該当地域出所者たちを雇用して新しい出発を助けている。

法務保護福祉公団は今月26日に「第26号ハグ企業認証式」を開催すると明かした。

今年はじめてのハグ企業に選ばれた株式会社飛龍CHCは江原道春川に位置する建具製作業者だ。職員21名、年間売上高80億ウォンの小さな中堅会社だが、Aさんをはじめとして現在まで6名の出所者を雇用してきた。

法務部は2013年12月から「1企業1人の出所者雇用運動」の一環として出所者雇用に率先する優秀企業をハグ企業に認証している。出所者たちに安定的な働き口を提供し、社会への定着を助け、再び犯罪に手を出す誘惑を防ぐためだ。

出所者を雇用することに消極的な企業には、該当企業外国人勤労者のビザ発給書類を簡素化し、在留期間を延長延長するなど、多様な恩恵を提供する。また、ハグ企業代表は空港からの出国時に専用審査台を通過して時間を節約することが出来る。ハグ企業は社会貢献企業に分類される。

法務保護福祉公団の関係者は「ハグ企業の経営陣と出所者どちらも雇用の満足度が高い」とし、「出所者たちの就業と創業を助け、壊れた家族関係を回復させるなどの様々なプログラムを通じて彼らが健康な社会構成員として生まれ変われるように助ける」と説明した。
  • 毎日経済_イ・ヒョンジョン記者/写真=韓国法務保護福祉公団 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-03-24 11:33:04




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