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コリアナウ > 社会 > 1年間で自殺試みた50人を助けた麻浦大橋のヒーロー
「自殺を考えている方々は何と言いますか…その風景の中でその方だけの異質感が感じられます。すぐに駆け寄って引き止めるほかないでしょう。」
「自殺橋」という汚名が付いたソウル麻浦大橋にて1年間で数十人の自殺を食い止めた若い警察官が話題だ。昨年4月4日に任用され、ようやく警察官としての生活が1年過ぎた麻浦警察署龍江地区隊のキム・チヨル巡警(36・写真)がまさにその主人公だ。
麻浦警察署によると、キム巡警(巡査)が龍江地区隊に配置されて以降、最近まで麻浦大橋にて救われた人は何と50人に達する。先月には麻浦大橋の真ん中の欄干から飛び降りようとする学生を発見し、車両が疾走する片道5車線を横切って自殺を防いだりもした。
17日、毎日経済と通話をしながらキム巡警は「基本的に夜11時を超えた遅い時間に制服を着た学生や会社員たちが麻浦大橋にいるということが何か問題があるということ」だとし、「そうでなくても自殺を考える方々はまるで周辺の風景と同化していないように、顕著に目に飛び込んでくることが多い」と話した。続けて、「経験上、自殺しようとする人々は正面ではなく地面を見つめて歩いたり、力なくゆっくり歩いているという特徴がある」と付け加えた。
彼は「以前、ギャグマンのキム・グクジン氏がTV講演にて『人生はローラーコースターのようだ』と話していたが、自殺を試みる人々に言ってあげたい言葉でもある」とし、「今日がつらいからと明日までつらいわけではなく、落ちたということはすなわち、力強く上るための準備期間ではないだろうか」と強調した。