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脱北者の情報を北朝鮮に渡そうとした40代の脱北女性に執行猶予


大邱高法(高裁)第1刑事部(イ・ボムギュン部長判事)は21日、脱北者の情報を北朝鮮に渡そうとした疑い(国家保安法違反)で起訴された脱北女性のキム氏(46、仮名 )の控訴審で、懲役2年・執行猶予3年を宣告し、保護観察を命じた。

キム氏は2012年8月、中国・瀋陽駐在の北朝鮮領事官と接触した後、「脱北者らの実状などを調べろ​​」という北側の要請を受け、脱北者20人余りの個人情報などを携帯電話で収集した疑いで起訴された。キム氏は2011年、ラオスとタイを経て国内に入ってきた後、北朝鮮にいる家族が恋しくて再度北朝鮮入りするために、このような犯行を起こしたと陳述した。しかし、キム氏は北朝鮮入りを試みたが、あきらめて2013年の末に警察に自首した。

キム氏は病気の治療のために中国にいる従姉の家に滞在していたが、韓国に行けば病気も治療できて楽に暮らせるというブローカーの言葉に耳を傾け、韓国に来ることになったと法廷で陳述した。裁判部は、「脱北者の情報を収集するなど、その行為の危険性は絶対に小さくないが、北朝鮮にいる家族の安否が心配になり、切迫した心からこのような犯行に至った」とし、「すすんで自首し、自殺まで試みた点などを参酌した」と明らかにした。

また、「被告人は韓国に入国する過程で北に戻りたいという話をしていたが、脱北者を送り返す方法がないため、国内に定着することになったのも残念な事情」だと付け加えた。先立って、1審はキム氏に懲役2年の実刑を宣告していた。
  • 毎日経済 大邱=ウ・ソンドク | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-04-21 14:01:38




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