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飛行機の緊急脱出スライドを広げた乗客、5000万ウォンの賠償免れる


乗客が緊急脱出用スライド(slide)を広げたため、数千万ウォンの損害はもちろん、運航に支障まで出たエアプサンは、該当の乗客に損害賠償を請求しないことにした。

エアプサンは去る8日、日本の福岡行きの飛行機のスライドを広げた乗客のAさん(70)に損害賠償を求めないことを最終的に決定したと22日に明らかにした。

当時、非常口横の座席に座っていたAさんは、飛行機が滑走路を移動している時に緊急脱出用スライドを広げて出発を3時間ほど遅延させた。エアプサンは事故直後、乗客らを他の航空会社の飛行機に変えて出発させ、スライドを交換しながら、5000万ウォン相当の直接的な損失を被った。

緊急脱出用スライドは一度広げると、これを除去して損傷部位を確認して再びガスを充填して装着する必要があるなど、かなりの時間と費用がかかる。その上、被害にあった乗客の航空券の交換費用と食事クーポン提供なども、すべて航空会社であるエアプサンが負担した。

エアプサンは事故直後、被害額よりも飛行機の搭乗客に注意を促すために、Aさんに損害賠償を請求する案を検討していたが、Aさんの行動が偶発的であることが報告され、賠償請求をしないことにした。

Aさんは当時、婦人と娘夫婦と一緒に海外旅行に向かっていたが、窓を開けるハンドルであると誤解してスライドの開閉ハンドルを引いたことが分かった。

エアプサンの関係者は、「余裕があるとは言えない経済状況で、娘夫妻が準備した初の海外親孝行観光にて、何も知らずに犯したミスだったという点を勘案し、乗客の責任は問わないことにした」とし「航空機に乗ったときは、些細な行動一つが安全に対する大きな脅威になりえるだけに、乗組員の案内に従うことが重要だ」と述べた。
  • 毎日経済 パク・ドンミン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-04-22 14:45:42




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