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ボイスフィッシング組織の「金づる」を遮断…両替商を集中取り締まり


主に中国に拠点を置いているボイスフィッシング組織が韓国内で詐欺で得たお金を海外に隠匿することを遮断するために、警察が被害金の主要な流出通路として指摘されている韓国内の両替商を集中的に取り締まることにした。

警察庁はボイスフィッシング組織に利用される可能性のある韓国内の零細両替所などでの闇両替による海外送金など、外国為替取引法違反行為を来月中旬まで集中的に取り締まると6日に明らかにした。

一部の両替所はインターネットバンキングなどを介して、自分たちが管理している中国内の口座にお金を送金する方式で闇両替をして手数料を儲けているが、このように中国に送られるお金の中に、ボイスフィッシングの組織が手に入れた犯罪収益もかなりの部分で含まれていると警察は見ている。

外国為替取引法上、外国為替取引をするには韓国銀行に登録しなければならない。両替所は文字通り両替のみすることができ、外国為替取引者として登録していない両替商が送金すると処罰される。

警察は、両替の送金行為がボイスフィッシングと関連していることが確認された場合、事業主を詐欺の疑いの共犯として立件し、関連性がなくても送金行為が確認された両替所の事業主は、外国為替取引法違反の容疑を適用する方針だ。

また、警察は捜査の結果を韓国銀行に通報、摘発された両替所に対する営業停止などの行政処分も推進する計画だ。

警察は特に、ソウル九老区と永登浦区、京畿道安山などの外国人密集地域で最近両替所が増加している点に注目して、ボイスフィッシングとの関連性を注視している。

韓国の司法権が及ばない中国内にいるボイスフィッシング総責任者の捜査には限界があるため、これまで警察は韓国内で活動する引き出し役と送金役を検挙することに力を注いできた。しかし、彼らは繋がっていない、点のような組織で運営されており、下部組織員を検挙しても組織自体を瓦解することは難しかった。

そこで警察は、ボイスフィッシング組織がお金を中国などに抜き出す通路を遮断することで、組織の「金づる」を切断し、無力化するという構想だ。

警察関係者は「チャイナタウンが形成された地域の両替所を経て、ボイスフィッシングの被害金が闇両替や違法な海外送金の手法で中国に送金されている状況を確認した」とし「これは莫大な国富が流出している代表的な地下経済であるだけに、取り締まりを強化する必要がある」と述べた。

ボイスフィッシングを離れて、最近、両替所を介した違法送金が幅を利かせており、警察は取り締まりを強化する方針だ。金融機関は、送金額に応じて1件当たり3万~10万ウォンに達する手数料を受け取るが、両替所は送金手数料が金額に関係なく1件当たり1万ウォンにしかならず、外国人労働者や朝鮮族が好んで利用すると伝えられた。

金融機関を経て外国に送金する場合、個人情報や金額などを記載しなければならず、送金額が一定額を超えると国税庁などの関係機関に通報されて税務調査も受けるが、両替所にはこのような規制もない。
  • 毎経ドットコム デジタルニュース局 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-05-06 08:32:09




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