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韓国の国民69%、高い費用のせいで「早期認知症検査」躊躇


韓国人は認知症にかかれば、臨床試験に参加すると明らかにするなど、積極的な治療の意思を持っているものの、実際に認知症を早期に発見することのできる検査は価格が高く、躊躇することが分かった。

韓国保健医療研究(NECA)は昨年12月、国民1000人を対象に電子メールを利用したオンラインアンケート調査を行った結果、88.3%(883人)は認知症の診断を受けた時に疾患の進行を遅らせる治療を受けるという意思を明らかにしたと11日、明らかにした。

現在、開発中の治療薬を服用するなど、認知症の臨床試験に参加すると明らかにした回答者も60.6%(606人)だった。

しかし、認知症を早期に診断するためのFDG-PET(ルオロ・デオキシ・グルコース陽電子放出断層撮影)検査を受けるかという質問にたいしては、3分の2を超える688人(68.8%)が検査を受けないと答えた。理由としては、コストの負担(74.6%·593件)が最も多く挙げられた。該当検査の平均費用は60万~120万ウォン(保健福祉部告示70万ウォン)で、保険非給付対象だ。

現在、行われている認知症の対症療法(認知症の進行速度を遅らせて症状を緩和する治療)だけでなく、臨床試験中の治療剤が効果を発揮するためにも、早期に認知症を発見することは必須だと報告されている。放射性医薬品を体内に注入して異常細胞を検出するFDG-PET検査は、磁気共鳴画像(MRI)検査より早い時期に認知症を診断することができるという利点があるが、高い費用が欠点だ。

これと関連して、NECAは昨年9月に臨床専門家と政策決定者を集めて、アルツハイマー型認知症の早期診断のためにFDG-PETの健康保険適用について討論したが、結論は出せなかった。嘉泉(カチョン)大学キル病院、ソウル大学病院、江南セブランス病院、ソウル・ポラメ病院などの臨床専門家は「認知症の初期段階の診断にはFDG-PET検査が必要だが、現在、保険給与は適用されていない」と、難しさを訴えた。

一方、健康保険審査評価院、健康保険公団などの保険関連政策を決定する側は、「FDG-PET検査の診断効果および治療方法の科学的根拠が不十分で、健康診断の目的として使用すると過剰診断の懸念もあり、保険の適用は時期尚早」という意見を提示した。
  • 毎経ドットコムデジタルニュース局 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-05-11 09:59:00




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