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8年ぶりに良心的兵役拒否者に「無罪」判決


  • 8年ぶりに良心的兵役拒否者に「無罪」判決
2004年と2007年に続き、8年ぶりに法院(裁判所)が良心的兵役拒否者に「無罪」判決を下した。法院は、韓国政府が良心的兵役拒否者の代替服務制の用意など、別の立法措置がなかったという点を無罪の趣旨として明らかにし、政府の今後の対応が注目される。

光州地方法院刑事5単独チェ・チャンソク部長判事は12日、兵役法違反の疑いで起訴された「エホバの証人」の信徒であるキム氏(29・仮名)など3人の公判で無罪判決を下した。

チェ部長判事は「国防の義務履行という憲法的価値を大きく毀損しなくても、兵役を拒否する良心を(代替服務制など)別の憲法的価値で保障することができる」とし、「代替服務による軍事力の低下などを理由にすることも難しい」と指摘した。続いて「被告人が銃をとることを除いた形態の国防義務を履行する意思があるという点で、この事件の入営拒否は無罪」と判断した。

チェ部長判事は司法研修院28期で、ソウル大学の宗教学を卒業して1999年に検事として赴任した後、判事に経歴を変えた履歴を持っている。

キム氏などを代理してきたエホバの証人の韓国支部と弁護人側はこの日、無罪判決について「2004年と2007年に続き、なんと8年ぶりに再び法院が無罪判決を下した」と歓迎の立場を明らかにした。

キム氏も毎日経済との電話通話で「聖書に基づいて戦争に参加せず、戦争演習である軍服務もしないことを決心した」とし「このような決定が出てうれしい」と語った。

事件に関与してきたオ・ドゥジン弁護士は「良心的兵役拒否のための代替服務制などの補完策がないため、2000年以降、今年の3月まで懲役刑が確定された良心的兵役拒否者だけで9934人に達する」と強調した。

一方、憲法裁判所は2011年8月に良心的兵役拒否者に対する兵役法の違憲法律審判事件で裁判官7(合憲)対2(限定違憲)の意見で合憲を決定した。当時の決定以来、今年3月までに同じ趣旨で再び憲法裁判所の決定を求める類似する審判事件が7件に達することが分かった。
  • 毎日経済_イ・ジェチョル記者/アン・ガプソン記者/写真=MBN | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-05-12 20:21:47




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