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セウォル号犠牲者3名に賠償金12億5000万ウォン支給決定


海洋水産部傘下の4・16セウォル号惨事賠償及び補償審議委員会(以下、審議委)が15日、はじめて犠牲者3名に対する賠償額を審議・議決した。

檀園高校犠牲者2名と一般人1名に支給することが決定された人的損害賠償金は総12億5000万ウォンで、1人当たり平均4億1666万ウォンだ。賠償金は各自慰謝料1億ウォンと死亡による予想収入喪失分(逸失収益)、遅延損害金を合わせた金額だ。

逸失収益は、年齢と職業など個人別で計算された。審議委は先立って檀園高校の学生は4億2000万ウォン、教師は7億6000万ウォン、一般人犠牲者は約1億5000万ウォンから6億ウォン台の賠償金が予想されると発表していた。

審議委の関係者は、「個人情報保護上、1人当たりの細かな金額を明かすことはできないが、檀園高の学生に対する金額は4億2000万ウォンに近い」と説明した。

加えて審議委はセウォル号に乗せて沈没した車両12台に対する賠償金1億3000万ウォンと、貨物被害3件に対する賠償金1億3000万ウォンを議決した。車両の場合、1台当たり約1千万ウォンが支給されることになる。審議委員会は政府委員6名と判事と弁護士それぞれ3名、教授と損害査定者各1名の全14名で構成されており、迅速な被害救助のための今後毎月2回以上の会議を開くこととした。

海洋水産部賠・補償支援団がこの日決定された賠償金を来週中に請求人に通知すれば、早ければ今月末に賠償金が支給される。請求人が「一切異議提議をしない」という同意書に署名してこそ支給が完了する。大法院(最高裁)判例は、同意書に署名すれば裁判上の和解と同一の効力が生じ、別途の民事訴訟を通じて慰謝料を請求することができないと見ている。

セウォル号の犠牲者には、人的損害賠償金の他にも慰労支援金が追加で支給されるが、この日ともに決定しなかった。審議委は、社会福祉共同募金会などが国民からの寄付1288億ウォンをどのように配分するかまず決定してから、寄付と国費を合わせた慰労支援金支給を議決する計画だ。

海洋水産部は慰労支援金により、犠牲者家族に約3億ウォンずつ支給されるものと推定している。また、檀園高の学生は学校が団体で加入した旅行者保険金によって、一人当たり1億ウォンを、教師は教職員団体保険により1人当たり5000万ウォン~2億ウォンを受け取る。

去る14日まで、審議委に受け付けられた賠・補償申請は犠牲者8名・生存者2名、車両91件、貨物112件、油類汚染3件、漁業補償104件など総320件だ。

賠・補償審議委は先立って精神的後遺障害の診断書発行病院を3カ所から44カ所に増やし、セウォル号惨事によって被害に遭った車両の持ち主と貨物主も直接賠償を申請できるように規定を変えた。
  • 毎日経済ドットコムデジタルニュース局 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-05-15 22:55:08




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