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ワークショップを抜けるノウハウ「家の用事があって」37%

会社のワークショップの問題点も疎通不在46.8% 

週末にワークショップ(会社の合宿)が開かれるという知らせが聞こえてくる。特別な理由があるわけではない。会社の仕事を言い訳に、大いに飲もうという話だ。

韓国の職場文化に欠かせない行事がワークショップだ。仕事が多すぎて、組織のメンバーの心身が疲れたときにストレス解消をしたり、複雑に絡まった仕事の処理の糸口を探すために、ひざを突き合わせて知恵を絞ってみようという意図で作られた行事だ。

年初に事業構想を発表したり、年末に一年の事業を整理するための目的でも行われる。しかし、ワークショップに行ってみると、ほとんどは会社のオフィスでも十分可能なものばかりで、「あえて遠くまで来てする必要があるのだろうか」という不満が出たりする。組織のメンバーすべてが楽しい時間を過ごすことができるなら、ワークショップを避ける理由はないだろうが、お酒を飲んで遊ぶことに必死な人々のための席へと変質するのが常であるため、ワークショップの話だけ聞いてもめまいがする人もいる。

韓国の会社員は、ワークショップをどう思っているのだろうか。市場調査会社であるトレンドモニターがこの問いに対する答えを出した。

▶ 会社にはどのような文化があるのか

最も多かった回答がワークショップだ。アンケートに参加した500人全員がワークショップを挙げた。体育大会は50.6%、同好会43%、チームメイト親睦の日(Team day)30.6%、家族のための早期退勤の日(Family Day)は21.6%だった。

▶ 社内で行われるワークショップへ参加するか

回答者のほとんど(95%)が参加した経験を持っている。ところが、驚くべきことに絶対に参加しないと回答した会社員もいる。もちろん数字上では少ない。回答者の1.4%だ。勇気と根性がすごい。しかし、会社員のほとんどは、ワークショップを余り気持ちよくは思っていない。必ず参加するという回答が26.2%に過ぎないという点で、そのような感情を感じることができる。「特別な用事がなければ参加する」に票を投じた人が62.4%であることは幸いなことだ。できれば参加しないとの回答は10%のシェアを占めている。

▶ ワークショップに参加する理由は

楽しく、同じ部署の人と親しくする機会になるというのが最大の(37.9%)の理由だ。ところが、ほぼ同じ割合(34.5%)で、「全員が参加するため自分だけ行かなければ目をつけられる」と答えた部分を注視する必要がある。このほかの理由には、「平日に行われるため業務の延長となり、抜けることができない」(12.8%)、「運営陣であるため抜けれない」(9.1%)、「いろいろな特典があるから」(5.7%)などがある。結局、行きたくて行く人は、あまりいないということだ。

▶ ワークショップに行きたいと思わない理由は

まだ行く機会のなかった回答者を除けば、最も多くの回答者を集めた理由は「会社の外で従業員と交流したくないから」(24%)だ。見たくもない上司を会社の外で相手にするのが嫌いだという意味だ。お酒を飲ん遊ぶ雰囲気が嫌いだ、週末の時間を奪われるので行きたくないとの回答は仲良く12%ずつを占めた。

▶ ワークショップに行かないためのノウハウは?

特別な秘訣はない。ただ家の用事があると言うだけだ。「家の用事を理由に挙げる」(36.6%)、ありもしない葬儀や結婚式を作る(10.4%)、個人的な先約を作る(9.6%)がこれに該当する。ワークショップのスケジュールに合わせて取引先とのミーティング時間を決める、外部に避けられない仕事のスケジュールを作る巧妙な人も34.8%と、かなり多い。体の不調という言い訳をする人は8.6%とあまりいなかったが、病弱な人というイメージを与えて、昇進の邪魔にることを心配してのことだろう。「体の具合が悪くて参加できない」という理由を挙げた人は、女性が男性の2倍以上になる。

会社員たちは、社内のワークショップに最も必要なものは、円滑な疎通と討論だと口をそろえる。ほぼ半分近い46.8%の回答者が、この意見に同意する。韓国の政治の最大の問題点として挙げられている疏通不在が職場文化にも存在していることを示す大きな部分だ。
  • O2CNI_Lim, Chul /資料=マクロミルエムブレイン
  • 入力 2015-05-24 09:00:00




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