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「雇用市場のスペック競争は度を超えている」88.1%

回答者10人中9人は就職が以前より難しくなった 

  • 「雇用市場のスペック競争は度を超えている」88.1%
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就職の敷居は低くなる兆しを見せない。高い敷居を越えるためには高いスペックで武装しなければならない。就職を控えた大学生はスペックを作るために遊ぶこともできず、恋愛する時間もない。

一方、年配の人は雇用市場を観点から見通す。若い青年たちは名刺を差し出しても恥ずかしくない大企業だけを目指しているため、就職する機会を自ら捨てていると考えている。生産現場に外国人労働者が就業しているのは、韓国の青年たちがそのような仕事を避けるためだと考えている高齢者も相当いる。

市場調査会社であるトレンドモニター(trendmonitor)が今年4月、全国の成人男女1000人を対象に、雇用市場についての調査を実施した結果、回答者の88.1%が韓国の雇用市場で行われているスペック競争は度が過ぎているとの意見を見せた。また、回答者の70.4%がスペック競争は今後さらにひどくなると明らかにした。

この調査で、回答者10人のうち9人以上(92.5%)が過去に比べて就職が難しくなったと感じており、今後の雇用市場の見通しについても半分以上(56.5%)が「今年より悪くなる」ということに傍点をつけた。

雇用市場が厳しい理由は、「企業の懐事情の悪化(64.9%。複数回答)」が最も多く挙げられたが、大企業にだけ就職したい人が多いから(44.6%)、志願者のスペックが良すぎて(39.6%)、キャリア中心の採用があまりにも増えたため(28.9%)という様々な社会的要因が指摘され、雇用市場の複雑な内面を反映した。

回答者のうち、若い層は高いスペック(20代43.6%、30代45%)の難しさを吐露した一方で、高齢者の50代(58.8%)では、大企業へのみ集まる求職者の傾向を問題の最大の原因として挙げた。

この調査では、就職の準備過程で自ら不必要な人間であるという考えから自己恥辱感に陥ったことがあるという回答者が半数以上に達したことが分かった。回答者の10人中7人(67.8%)は「周囲の人々のスペックを見ただけでも自信がなくなる」と答え、45.7%は「今までしてきたことが無駄だったと思った経験がある」と口をそろえた。

就職のために最も多くの人が準備するスペックは資格(71.2%。複数回答)で、この他には、社会経験(44.6%)、単位(41.1%)、英語認定のスコア(32.6%)、ボランティアの経験(26%)、英会話(25.7%)が後に続いた。最も積みにくいスペックは英会話の実力で、44.3%が共感を示した。

回答者の80.3%は経済的に豊かであれば、スペックが良くなるのは当然だという認識を持っており、富の相続現象が雇用市場にも影響力を伸ばしていることを示している。

一部の企業が掲げる脱スペック政策については、懐疑的な見方が圧倒的だ。「脱スペック採用が雇用市場で実際に行われるか」という質問には、58.2%が「あまり行われない」と評価し、就職準備にだけ集中して暮らす20代(66.8%)の否定的な反応が最も多かった。これから脱スペック採用方式が定着するだろうという楽観的な見通しは7.1%に過ぎなかった。
  • O2CNI_Lim, Chul/資料=マクロミルエムブレイン
  • 入力 2015-05-25 09:00:00




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